顔面けいれん メモ | ひびのおと

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千葉県市川市で治療院を経営しているので健康に関する内容が多いです

顔面神経の本体は、脳の顔面神経核にあり、そこから長い軸索という神経の枝を伸ばしています。この電線のような役割をする軸索は、小脳橋角部というところ通って、側頭骨の中にある顔面神経管という細い骨のトンネルの中を通り、耳たぶの奥の方にある茎乳突孔から側頭骨を出て、さらに耳の前にある耳下腺の間を貫いて顔面を動かす表情筋に分布しています。

 

 

 

顔面けいれんとは
顔面けいれんは,自分の意思とは関係なく顔の片側がピクピクと動く病気です。顔の筋肉が動かなくなる「顔面麻痺」とは逆に、顔の筋肉が動きすぎる病気です。最初のうちは目の周りが時々ピクピクするだけで、疲れ目や睡眠不足の際のまぶたのけいれんと似ていますが、やがて口元や顎の下まで動くようになります。ひどくなると一日中けいれんが起こり、けいれん時には片眼が開けられなくなることもあります。
顔面けいれんの特徴は必ず顔の片側だけに起こることです。両目の周りが動く場合には、顔面けいれんとは別の病気である可能性があります。
また、顔面けいれんは緊張すると起こりやすくなります。このため、人前に出る職業の方などでは仕事中に症状が悪化して困ることがあります。

顔面けいれんの原因
顔面を動かす神経(顔面神経)は、脳の中の『脳幹』という部分から出て、頭蓋骨の小さな穴を通って頭蓋骨を出た後、顔面の筋肉へ分布します。顔面けいれんは、顔面神経の根もとが、蛇行した脳の血管(小脳動脈など)によって圧迫されることで起こります(下図)。血管の拍動により顔面神経が刺激されることで、顔面がピクピク動くことになります。

 

顔面けいれんの患者さんでは「コトコト」という特徴的な耳鳴りが、顔面けいれんと同じ側の耳に起こることがあります。これは顔面神経が、音を内耳に伝えるための小さな骨(耳小骨)にも向かっているからです。

最近では脳のMRI検査によって顔面神経を圧迫している血管を見つけることが可能となっています。

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