のーえんにっきvol.35【番外編:ポレポレファーム】 | 心と心の絆づくり応援団 NPO法人れでぃばーど       オフィシャルブログ

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こどもたちの育つ力を信じ、育児家庭の気持ちに寄り添いたい。そんな思いで活動しています。

4月10日日曜日、三芳おなかま農縁は活動日ではありませんでしたが、ガーデンチームの女子が、せっせとスギナと戦ってくれていました。本当に、根気のいる作業です。ありがとうございました。泣くうさぎキラキラ

 

そして、実はしげさんも視察があるというのに、朝から畑のマルチ修理や撤去スナップエンドウの苗のメンテナンスなど、一通りの作業をしてくださいました。

 

畑愛照れ愛ラブラブ

 

さて、そんな春の日差し降り注ぐ日曜日、畑リーダーのしげさんと、NPO法人かわごえ里山イニシアチブの代表理事でもある増田さんと、飯塚の3人で千葉県我孫子市にあるポレポレファームさんへ視察に行かせていただきました。

やってきました!千葉県は我孫子市。

利根川沿い茨城県取手市に隣接する市です。

東京のベットタウンとしても栄えているので、駅の近くは超都会!!(三芳町比)笑

 

ポレポレファームさんは看板にもありますように帝人株式会社(TEIJIN)特例子会社帝人ソレイユ株式会社が運営しています。

ハンディキャップのある人がやりがいと働く楽しさを感じられる職場づくりを目指しています。

 

農福連携として、オーガニック野菜、エディブルフラワー、胡蝶蘭の生産販売を行っています。

 

そんなポレポレファームさんを見学させていただきました。

 

案内をしてくださったのは農業事業部長の升岡圭治さん照れ
せっかくの休日だというのに、丁寧にたくさんのことをお話ししてくださって、感激しきりでした。
 
まず最初に目に入ったのが手作りのピザ窯!
畑のイベントや、農作業体験の際にピザを焼くのだとか・・・。酔っ払いラブラブ
 
これ、三芳おなかま農縁でも作りたい。(←すぐに食いつく飯塚)

 

手作りピザ窯の構造を見まくって、半分本気でほしくなっています。
というか作ってみたくなっています。

季節ごとの野菜をトッピングしたピザなんて、最高酔っ払い飛び出すハート

 

農作業場にはいるとすぐに目についたのがこの道具ラックになっているパネル。

何をどこに片づけるのか一目瞭然お願い!!

何があって、何がないのかが、すぐにわかります。

 

ここで働いているハンディキャップをおもちの方がたは、様々な障害があり、軽度から重度まで個性豊かです。
道具の管理をするにあたっても、分かりやすさや使いやすさに工夫が必要です。

 

これも、おなかま農縁でできたら、子ども達にも片付けがしやすい!

もちろん大人にとってもわかりやすい。

作業環境がすでにノーマライゼーションキラキラ

 

育苗ハウスも大きくてびっくり!

年間100種類を超える野菜を順次計画して育てているとのこと、このくらいは必要なんですね。

枝豆や、トマト、コールラビのベビーが育っていました。

奥には、サトイモやサツマイモをねかせるムロなどもありました。

手前が作業棟のハウス
奥の三角屋根2連が胡蝶蘭のハウスです。
これらの向かいには、エディブルフラワー(食べられる花)を育てるための、これまた大きなハウスがあります。ピンク薔薇

 

このハウスの中では現在食べられるバラ3種が栽培中でした。
あと1~2週間後だったら咲いてたのに~、と升岡さん。ピンク薔薇
強香性の品種のバラなので、ケーキなどのスイーツやジャムなどにも人気だそうです。
 
バラの根元にはネギ!!
これ、おなかま農縁でもかぼちゃやスイカやいろいろなものを育てるときにコンパニオンプランツとして植えている方法と同じです。
虫などを寄せ付けにくくするためです。
 
また、ふさふさと生えているのはクローバーのなかまとホトケノザ。
これらは散水ホースの水でバラが傷まぬよう水の飛び過ぎ予防にも役立ち、グランドカバーとしても優秀。そして、根っこの根粒菌によって窒素固定してくれるので、土壌のコンディションも整えてくれるのです。
すごい!!
また、バラにつきやすいアブラムシですが、ホトケノザが生えていることで、ホトケノザのほうにアブラムシが寄っていくのでバラが守られます。

 

これらが全部咲いたらすごい香りだろうな~。
バラ一輪一輪摘み取るほかに、丁寧に花びらをばらして冷凍にもするそうです。

あああ!ここに咲きそうな子が!!ピンク薔薇飛び出すハート

ピンクだ。

次に胡蝶蘭のハウスをみせていただいました。
入ってびっくり!!
超大きなハウスの中に無数の胡蝶蘭!!びっくりキラキラキラキラ
正面に写っている胡蝶蘭は3本立てなので一鉢33000円の高級鉢です。
 
デリケートで、高級で、傷もつけられないこの高級な花をハンディキャップのある社員たちが管理育成しているということにも感動です。
升岡さんが繰り返しおっしゃる「適材適所」「やる気」「自信をもって」「誇りをもって」という職場環境づくりと配慮に胸が震えました!!
 
病気を見つけたらすぐに対処できるようWANTED表示もありました。
 
そのうしろの工具、作業具も美しい照れキラキラ
スッキリ整ってるキラキラ

面白いと思ったのが、花についた傷に名前が付けられていること。

これも社員みんなで考えて「わかりやすい おぼえやすい イメージしやすい」愛称をつけたそうです。

 

「おこめちゃんがあったぞ!」

「こっちはスケスケだ!」

なんて、伝え合ってるのでしょうね。指差し

 

作業台に描かれた無数の汽車やバスや動物たち。
なんともかわいらしく、このままTシャツや、サンクスカードや、バンダナなどにデザインしてもいいのでは!?と思いました。チュースター

台湾やタイで2年半育てられてから輸入される胡蝶蘭の苗。日光を当てて元気に育苗します。

下矢印

1カ月ほどで芽がでてくるので、生えてきた中で一番元気な芽をえらんでのばしていきます。

下矢印

伸びてくる芽をまっすぐと誘引するために支柱を立てていきます。

下矢印

しばらくすると、花芽はみんな南の方へ首を曲げていきます。

 

一つ目の花が咲くころにアーチ部分に一つ目の花の位置を固定して誘引していきます。
下矢印
4輪ほど咲いたころに花の高さや花の数のバランスを見て苗を組み合わせていきます。
この時に3本立てや5本立て等、鉢に寄せていきます。
下矢印
蘭が正面を向くように後ろからスポンジのお布団を当てていきます。
下矢印
クリップ止めも花を落とさぬよう、傷つけぬよう本当に繊細な作業となります。
 

もうちょっと詳しく見ていくと

上の写真の様に花が外向きに咲いていくので

正面から見て、すべての花の顔が見えるようスポンジで前にむかせているのです。

いや~~~~~~、繊細で気を遣う作業。滝汗

(大雑把な飯塚にはできそうにありません。)

 

 

鉢におさめるときにはこうして鏡に映しながら、バランスや向きを整えるそうです。傷をつけてしまったり、ぽろっと花が落ちてしまったりしないよう細心の注意が必要です。

そして、何よりセンスが重要。お願いキラキラ

 

ここから出荷される胡蝶蘭はメガバンクやお取引企業、などなどお祝い事で選んで贈られるため、とにかく美しさと品質の良さにこだわります。

 

どうして、数ある花卉のなかで、「胡蝶蘭」を選んだのか?

 

上記の様に企業トップの方々など社会的影響力のある層に愛されることで、ハンディキャップのある人達の労働環境などを向上させるためのPRにつながることも理由のひとつです。

 

また、収益性の難しい農業界の中でも、付加価値をつけて流通させることで、黒字化を目指せると判断したそうです。いいものを作り出すことで労働者としても「誇り」がもてることも大切です。ファンができて収益が確保できれば雇用処遇が確保できるということが大きな理由だということでした。

 

キラキラキラキラお願いキラキラキラキラ

エクセレント

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

 

この胡蝶蘭のハウスの中にも様々な工夫がありました。

 

写真奥のテーブルについた色テープ。
針金を机の端にあてて、先がどの色のゾーンにあるか?によって、長さのグループが仕分けしやすいように工夫されています。

 

育苗のポットをいれるトレーに白い印があるのですが、これをメッシュ台の赤や黄色のラインに合わせることで、隙間なく空間無駄遣いせず、並べることができるようになっています。

 

針金のテープ巻きなどを行う時に、巻く、チェックをする、仕訳けるを1度の作業でやることが困難な人もいます。そんな時は

 

まずは全部撒く(検査前におく)

撒き終わったら検品して合否を分ける。

不合格のものをやり直す。

 

と、作業を工程ごとにわけて行えるようにしています。

 

テープも、引っ張り出すときのビビビビビビビッって感覚や音が気持ちよくて、ついつい長く引っ張り出す人がいます。
(なんか、わかるニコニコ)
 
そんな時は、テープカッターのところに長さの目安を貼って視覚で切る長さを伝えます。
 
それでもビビビビビビビッが気持ちよくて出しちゃうこともあるので、規格通りの長さで切ったら、大好きな移動販売車のパンが買える!とプラスの動機付けで作業ができるようにしています。

 

とにかく、ここでは、作業は細分化。

問題が起きたら、行動を指摘するのではなく原因まで掘り下げて、改善のための工夫が徹底的に行われています。

 

そして、升岡さんのおっしゃる通り「適材適所」で分担。得意不得意、好き嫌い、集中時間、こだわりの強さ、時間的概念の違い、などなどその人に応じた作業の振り分けや、作業ペースが考えられています。

 

ノウフクアワード2021の受賞もうなづけます。キラキラお願いキラキラ

 

私、胡蝶蘭ってなんでこんなに高いんだろう・・・って思っていました。

(すみません、庶民感覚すぎて)

 

ですが、今回見学をさせていただき

これだけ手間をかけて、ひとつひとつ大切に育てられて、技術も必要で、流通だってとってもデリケート。

 

妥当な価格だと、すごく納得しました。

そして、改めて胡蝶蘭の美しさにうっとりしました。
(これだけの蘭に囲まれることないですよね!)

 

そんなポレポレファームで育てられている胡蝶蘭は

Planet's Hag Orchid

(プラネッツ・ハグ・オーキッド)

というブランド名で販売されています。

オーキッドとは蘭という意味(英語)

せっかくなので、今年の母の日などにもいかがでしょうか?

下矢印ニコニコ下矢印

胡蝶蘭の花言葉は

「幸せが飛んでくる」

だそうです。スター 

升岡さん、本当にたくさんお勉強させていただきました。本当にありがとうございました。

三芳おなかま農縁でも活かせることがいっぱい見つかりました。これからも、ますますご活躍ください。
 
帰りの車の中、しげさんと増田さんは興奮冷めやらず、農業について語っていました。デレデレ

 

三芳おなかま子ども食堂について

■日時        

:毎月第1火曜日17:30~18:45
 げんき弁当の配布とパントリー
:毎月第3火曜日17:30~19:00
食堂スタイルの会食 

■開催場所: 埼玉県入間郡三芳町藤久保817
         (民家の庭にあるプレハブ) 

■参加費 : こども無料(高校生まで) 

         大人300円

 

留守番している子、1人でごはんを食べている子、友だちとごはんを食べたい子、あたたかい食事をおなかいっぱい食べたい子、地域の人と話したい子。そして、子どもだけではなく、育児中のご家庭、高齢者のかたなど地域にお住まいの方はお気軽にご参加ください。団欒(だんらん)を通して地域のつながりを。食卓をかこんで笑顔の交流を。そんな地域のリビングを目指しています。

■ボランティアをやってみたい。

■食材など寄付できる。

■子ども食堂で子どもとご飯が食べたい。

■代表の飯塚と話してみたい 。

下矢印そんなあなたはコチラからご連絡ください下矢印

現金の寄付はちょっと・・・という方は
アマゾンのほしいものリストから
下矢印消耗品などを気軽に寄付できます下矢印
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【2023年度助成情報】
一般社団法人ユニオン子ども支援機構助成

 

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実績  2023年3月末 現在】

■三芳おなかま子ども食堂食支援

   通算132回 15,021人
■おなかまプチパントリー(げんき弁当)

   65回 8,175人

■三芳おなかまスマイル弁当(飲食店サポート)

   3店舗によるご協力 支援対象者 216人
■お米支援 
  配布量1,490㎏ (2022年度)  
■コロナ禍 ささえあいマスクプロジェクト(2022年度)

■コロナ禍 おなかまBOX(食材宅配事業)
   81世帯330名+2022年緊急開催20世帯82名
■生理用品配布「女の子応援企画」 不定期開催
■夏休み読書感想文講座企画6回
■食育がススムOH!!!なかま遠足(ピックルスco)
■キッズクラフト企画
■クリスマスリースキット企画       など

 
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三芳町北永井300坪の体験型農園
子ども達が地域の人と一緒に土に触れ
野菜とつながりを育む畑事業です。
2022年農縁を地域にむけてオープン!
畑のボランティアやイベント参加者
大人も子どもも大募集!!
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コープみらい財団 助成
特定非営利活動法人れでぃばーど
2011年設立

特定非営利活動法人法に則り、

宗教、政治活動など一切のかかわりはありません