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そこから意識はほぼない。
どうやら電車に乗っていた彼が、私の母と父に電話をし、なおかつ救急車も電話してくれていたようだ。
電車移動をして都内から出てしまっていた彼は、
救急要請をしたはいいものの、都外の救急につながってしまい、説明するにも動転していてしっちゃかめっちゃかだったみたい。ごめんよ。
私と彼の家は、私の実家から歩いて10分もかからない距離にある。
彼から連絡を受け、まず最初に私のところに来てくれたのは母だった。
これからパートに行こうと思い、準備を終えゆっくりしていたところだったという。
マンションに着き、部屋の前に着いた母。
ただ、鍵を持っていないはず&彼を見送ってから鍵は閉めたはずなのだが、結果的には母が中に入れている。
どうやら私が開けたらしい。
玄関で「大丈夫!?」「開けれる!?」と大きな声で呼んでくれた母の声が聞こえた覚えはないのだが、
扉を開けれた自分にもGoodJobだし、むしろ玄関で倒れていたのも不幸中の幸いだった。これがリビングとかベッドの上だったら…
多分きっと、ドアは開けられていないと思う。
母は到着するなり救急車に連絡をし、その間もずーっと私に話しかけてくれていたようだ。
「意識を失わせたら危ない」そう思って必死に話しかけてくれていたのだろう。
途中で一瞬「⚪︎⚪︎先生(かかりつけの脳外科のDr)の携帯の番号、分かる?見せてくれる?」と話しかけられて自分の携帯で見せたのは覚えているが、
他はもうほとんど覚えていない。