今まででダントツの頭痛➕おまけに吐き気まで感じていたが、

無意識に携帯を持っていったまま廊下で倒れて、

少しの間意識を無くしていたようだった。



いくら玄関とはいえ、クーラーのきいている部屋の中にも関わらず「ハッ!」と意識を取り戻した時は汗びっしょり。

夏真っ盛りの時期ではあったが、おそらく冷や汗だったのかなと思う。




「このタイミングでいったん意識が戻らなかったら」と、

今思うと、ゾッとする。


きっとおじいちゃんやおばあちゃんが「起きなさい!」と起こしてくれたのだと信じている。







握りしめていた携帯で、先ほどまでLINEをしていた彼にLINEをした。


「きゅつきゅうしゃ呼ぶかも」

「玄関に倒れてる」

「頭痛すぎ」


誤字がありながらも送ったLINEで異常事態と気づいた彼は

出先に向かっている電車の中から「一旦戻る」と返事をくれていたが、それを読んだ覚えはない。




それに私が返事していたのが

「たすけて」だった。





頭痛を感じ始めて、トイレに向かうも途中で倒れ、彼に返信をできない状況になってからここまで、


約50分。