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ladder-23のペーパークラフトとか日記

模型(主にペーパークラフト、カードモデル)の製作日記や普段の出来事の覚え書き

Austrian-Hungarian battleship SMS Wien
オーストリア=ハンガリー帝国海軍 モナルヒ級海防戦艦 SMSウィーン
(JSC 265) 1:250スケールペーパークラフト

 

6月に入ってから製作を開始した海防戦艦ウィーン、おおよそひと月ちょいの

製作期間で完成しました

 

カバーイラストや平面図では寸胴であっさりとした印象を持った戦艦ですが

作ってみるとなかなか情報量が多くて面白かったですね

 

99mと言う小さな船体に戦艦の要素が詰まっているシルエットと

大戦前らしい黒白黄の鮮やかな船体色の塗り分けが目を惹きます

 

戦艦…といっても凪いだ内海であるアドリア海での沿岸防衛を前提に建造された海防戦艦

航続距離や速度・外洋航行能力は重視せず代わりにサイズに見合わない火力と装甲を備えた艦でした

 

とは言えこの戦艦ウィーンが戦場に駆り出されたのは第一次世界大戦の1915年頃

兵器の発達が著しかったこの時代、1890年代建造のウィーンを含むモナルヒ級戦艦は

代艦の建造が計画段階の古参艦となっていました

 

そんな立場からアドリア海で沿岸への攻撃支援などあまり華々しい活躍とは縁がなかった

戦艦ウィーンを有名にしたのは皮肉にもその最後でした

1917年の11月、地上攻撃任務を終えてトリエステ港に停泊していたウィーンは

夜闇に乗じて湾内に潜入したイタリア軍の魚雷艇からの攻撃を受け2発の魚雷の命中弾を受け横転、沈没します

旧式とは言え水上からの攻撃には万全の備えを施されていた戦艦が

ただのボートである魚雷艇に、しかも僅か2発の命中弾をもって戦闘不能となった事は

海戦における水雷戦闘の非対称性を強く諸国に印象付ける事件となったそうです

 

アドリア海という魚雷艇にとっても活動しやすい環境からか

あるいはこの件で余程ケチが付いたのか、その後もオーストリア・ハンガリー海軍は

当時最新鋭の戦艦であったテゲトフ級戦艦セント・イシュバーンもイタリア軍の魚雷艇による攻撃で撃沈され

こちらはオーストリアの降伏後ですが同じくテゲトフ級のフィリブス・ウニティスも小型潜航艇で潜入した

特殊部隊に艦底を爆破されて沈むなど次々イタリア軍の大物食いの餌食となってしまいます

 

第二次世界大戦の海戦が航空機によって様変わりしたように

魚雷による水上戦の変化を代表するような来歴をもった艦でした

 

 

 

同社からはちらっと触れたフィリブス・ウニティスの他にも

多くの同時代の戦艦が同スケールでリリースされています

とりあえず持ってるフィリブス・ウニティスもいずれ作りたいですね

 

 

 

 
 

 

 

名古屋市西区 庄内緑地公園

2025年7月12日(土曜日)

 

7月上旬から暑さ全開ですが冷房の効いた家でゴロゴロしてばかりいる訳にもいかないので

軽く散歩に庄内緑地へと行ってきました

 

朝の栄、やや雲がありますが晴模様

街路樹のサルスベリが咲き始めるとますます夏らしさを感じます

バスで庄内緑地へ

この暑さだけに大噴水では水遊びする子供の姿も多く

朝食をとっていなかったのでキッチンカーでたませんを

こちらはゆるりと園内一周

庄内緑地の池にもハスがあった筈…と思って来たのですが

あるにはありますがガマと混じってしまって蓮池…という感じではないですね

もうガマの穂も見られる時期に

白鳥庭園程ではないですがここでもチョウトンボの姿が

 

再び園内一周へ

去年より工事していたボート池周辺は工事が終わっており

夏のバラが咲くバラ園を通り

入口に戻って散歩終了

幾つか暑さ対策もしていますが流石にこの季節、ちょっと歩くだけで汗だくです

お昼は冷たいもの…でリンガーハットの豚しゃぶ冷しちゃんぽんでした

 

 

 

Austrian-Hungarian battleship SMS Wien
オーストリア=ハンガリー帝国海軍 モナルヒ級海防戦艦 SMSウィーン
(JSC 265) 1:250スケールペーパークラフト

 そろそろ製作も追い込みの戦艦ウィーンです

ボート類の作成から

小さくても戦艦なだけあって結構な数と種類の短艇を搭載しています

内火艇に

大型の漕船

各短艇のデッキ部分はレーザーカット部品を使用しています

細長いカッターと

小型のカッター

カッターを置くフレーム上の台座を作り

中型のカッターは煙突の左右に

ボートダビットもカット済みのレーザーカット部品

ただ今回作っていてやや強度的に危うかったので

瞬間接着剤しみこませるとか補強した上で使うべきでしたね

取り付けたダビットに細い針金でボートを吊って短艇類の設置も完了

残りのこまごました部品を取り付けていきます

アンカーを作り

最後はメインマストです

針金にイエローの紙を巻いてテンプレの形に

第一次大戦前の艦らしく帆船を思わせる大きなマスト

後マストはシンプルな十字です

マストを取り付け

これも大戦以前の船によく見れる水雷防護ネットの支持アーム

船体と同色なので取り付けると写真ではほとんど目立たず…

羅針盤とメインマスト上の小口径砲を作り

旗竿を取り付け

キットの部品はこれで全部消化です、仕上げに手すりを付けていきます

 

今回も手摺はJSC社が汎用オプションとして販売している1:250スケールレーザーカット手摺を使用

中央デッキや艦橋はキットの状態でブルワークが付いているので

今回手摺を使用する部分は案外少なめでした

ギャングウェイを取り付けて

製作期間6月1日~7月10日、戦艦ウィーン完成です

完成記事としてはまた後日