Saunders Roe SR.177
(scissors and Planes 2751) 1:144
イギリス空軍/海軍 サンダース・ロー SR.177 ジェット・ロケット併用迎撃機(計画のみ)
英国機で続いているここ最近ですが今回は完成に至らなかった計画機です
実機もモックアップまでしか開発が進行しなかった機体のモデルなのでディティールもさっぱりしている
サンダース・ロー SR.177、1950年代イギリス空軍とイギリス海軍が共同で計画したマッハ2級の迎撃機
最大の特徴はジェットエンジンとロケットエンジンの複合動力機として計画されていた点
この当時、ジェット戦闘機は一般的な存在になりつつもスクランブル発進して即座に
侵入機(高高度進入してくる爆撃機)を迎え撃たないといけない迎撃機にはまだ一つ物足りない
そんな背景から持久力は低いが瞬発力のあるロケットエンジンを併用した戦闘機を研究する国は多く
SR177もそんな一機でした
上のノズルがロケットエンジン、下がジェットエンジン
イギリス空軍、海軍が共通配備する機体として共同で計画が立ち上がり
更にドイツ(当時は西ドイツ)も量産化に成功すればまとまった数を購入する事を表明したことで
販路も確保でき安定したスタートを切った…と思われた当機ですが
おりしもイギリスは軍事費圧縮の嵐の最中、
有人戦闘機はいずれミサイルにとって代わる…なんてミサイル神話もあり
イギリス空軍はSR177の開発計画から降りてしまいます
既にマッハ2級の通常動力戦闘機ライトニングが初飛行を終え良好な性能を発揮していた事も
大きな材料だった事は想像に難くありません
まだイギリス海軍とドイツは残っている、と言うのもつかの間
同時期に完成したロッキードのF-104の売り込みによりドイツもSR177の購入計画を白紙化
イギリス海軍の導入だけでは採算が合わない事は明白になった当期は開発中止となりました
最も前述通り技術進化の著しかった当時、イギリスでもBACライトニング、米国ではF-104と
既にジェットエンジンのみでマッハ2級の迎撃機が登場し始めており
場当たり的なロケット併用機はもし完成していても僅かな繋ぎとなっていたことは予想されます。
と言う訳で、プラモやガレージキットも殆ど出ていないらしい
マイナー機ですがscissors and Planesからリリースされているので作ってみました
鋭い機首の下に口のようなインテークのある構造
この配置のインテークでさらにインテークにもショックコーンが
付いているのは他の機体ではあまり見かけませんね
シャープな高速迎撃機なのにどこかユーモラスな面構えです
主翼・尾翼共にシンプルなデザイン
武装は翼端に装備するミサイル2発のみの予定でした
着陸脚を付け
完成です
流石にシンプルな構造+計画機なので細かいディティールが無い事で
パパっと作れました






















































