イギリス空軍 BAC ライトニング F.6 (1:144)ペーパークラフト | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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BAC Lightning F.6

イギリス空軍 BAC ライトニング F.6 戦闘機

(scissors and Planes 4829) 1:144

 

先月からイギリスのジェット戦闘機で続けている流れ

ここまでは海軍の艦上戦闘機でしたが流れを変えて空軍機

ブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション(BAC)のライトニング戦闘機です

開発時の製造メーカーはイングリッシュ・エレクトリック、初飛行後ほどなくして

イングリッシュ・エレクトリックがBACへと統合したため

イングリッシュ・エレクトリック ライトニング、BACライトニングどちらとも呼ばれます

単にライントニングと言ってしまうと色々違う機体と混同してしまいます

 

1950年代後半に初飛行したイギリス初のマッハ2級超音速戦闘機

最大の特徴は実用機としては後にも先にも類を見ない上下に配置された2基のエンジン

上下だけではなく機内では前後にずらしてエンジンを配置する事で

単発機並みの断面積(空気抵抗)のまま双発エンジンのパワーを発揮出来ました

主翼も薄く内側を切り欠いたようなデルタ翼形も相まって同時期の戦闘機の中でも

高い飛行性能の獲得に成功しました

 

 

一方で胴体内は殆どがエンジンで占められたため燃料タンクは辛うじて胴体下面に

張り出すように設けられ、胴体に収めるスペースの無くなった主脚は主翼に格納した結果

主翼下面にはミサイル等の兵装を装備できない‥‥等軍用機としては汎用性に欠く機体となってしまいました

 

 

胴体前後上下に格納されたエンジンは整備の際には機体を上下に

分解しなければならない等整備泣かせでもあったよう

また狭い機内に格納された2基のエンジンによって飛行中の胴体内は非常に高温になり

少しのオイル漏れで引火炎上するという事故も多発しました

 

 

様々な欠点を抱えながらもその飛行性能からイギリスでは1970年代中期まで現役で飛び続けた機体です

 

配備当時はおりしもミサイル万能神話が語られ始めた時期

イギリスの軍事費の圧縮の流れもあってライトニングは「イギリス最後の有人戦闘機」とも呼ばれたそう

ミサイルが有人機を駆逐する時代は訪れる事はありませんでしたが皮肉にもライトニング以降

イギリスの航空機開発は多国共同によるものが主流となり、イギリス独自で開発・製造した戦闘機は

事実ライトニングが現在では最後の戦闘機となっています

 

 

と言う訳でBACライトニングの型紙です

当初は艦上戦闘機で続けてシーヴィクセンでも…と思っていたのですが

タイミングよくecardmodelsにライトニングのバリエーションが登録されたので

今回さっそく作成してみました

 

色々バリエーション、塗装パターンのモデルがある中から

今回は最終型のF.6型、グレー塗装の物を選択

サイドインテークにくびれた胴体を持っていた前回のシミターから比べると

ノーズインテークに全くくびれの無い胴体とライトニングの構造はシンプルです

尾翼も直線的なデザイン

F.6型の特徴の大きく膨らんだ腹部の燃料タンクは丸みを帯びた形状です

主翼も直線形

胴体が直線的な事もあり苦戦しがちな主翼の取り付けも今回は楽に済みます

脚部とピトー管、給油装置を取り付けて

ライトニング完成です

全体的に直線的な事もあってスムースに作れる機体でした