Sea Shadow IX-529 (1:400)
アメリカ海軍 ステルス実験艦 シーシャドウ
先日のシーレイスからステルス艦繋がりで小さいものを一つ作成しました
アメリカ海軍が1980年代に建造した実験艦・シーシャドウ
見ての通りのステルス性を強く意識した艦です
ステルス性の他にも船の航行の少人数化や水中翼による安定性確保など
様々な新技術の検証を目的としていました
その機密性の高さから既存の施設を使用せず、専用の屋根付きの浮きドックの中で建造、整備され
試験航行もサンフランシスコの軍港内、殆どが夜中と言う厳重な扱いだったようです
シーシャドウにより得られた実験データは後の艦船でレーダー反射率を軽減する設計に活かされますが
一方で、このシーシャドウ程のステルス性を追求しても高速で飛行するステルス機と違い
洋上にゆっくり移動するレーダー反射の空白地帯が出来る…という形で逆に自艦の位置が露呈する結果となり
後発の艦艇においてここまでのステルス性がスタンダードになることはありませんでした。
また、副産物的に船の静穏化と安定性に関する実験結果は精密な観測を必要とする
音波観測船などに大きな影響を与えたと言われます
シーシャドウは2006年には用途を終えて退役、
面白い船ですが流石に機密の塊である当艦がどこかで保管されたり
一般公開されたりすることは無く解体の上スクラップとして処分されたそうです
と言う訳でステルス実験艦シーシャドウ
作製したモデルはEcardModelsでダウンロード販売されていた1:200スケールモデルを
1:400に縮小したものになります
このモデルはEcardModelsがサーバートラブルでサービス停止してリニューアルオープンする以前に
販売されていたモデルで現在のEcardModelsでは取り扱っていないモデル
他にも結構リニューアル前にしかなかったモデルがあって買ってなかった事を公開してるアイテムも幾つか…
デジタルデータも割と一期一会ですね
モデルとしては水中の機関部まで再現されたフルハルモデルですが
今回は水上モデルとして必要な部分のみを印刷しています
全長50m程の小さな船である事と水上部分はシンプルな直線で構成されている為
A4一枚でも余る位のパーツ数となりました
船体から組み立て、ほぼほぼ伸ばした六角形、と言った構造
窓がなければ前後の区別もつかないかもしれません
機関部に繋がる翼のようなバルジを取り付け
内側に補強を入れて
カラフルなのは適当な裏紙で追加のりしろを作っているからで
キットの状態とは違います
船の下面を閉じてバルジの内側を取り付け
実艦の下面はどうだったのでしょうね、ハッチとかあったんでしょうか
作業時間としては3時間ほどで完成
水上部分だけなら見た目通りにシンプルな船ですね
というわけで息抜き気味に製作したシーシャドウでした
今回は割とシンプルなモデルの更に水上部分だけの製作でしたが
もっと詳細な大スケールモデルあったら今度はフルハルで挑戦してみたいですね