Pushed Barge EUROPA2
バラ積み貨物艀エウロパⅡ
JSC社 1:250スケール ペーパークラフト
先日作ったプッシュボート・ストラスブールに合わせる形で
購入した貨物艀のキットを製作しました
JSCの出版物の中でも廉価(2~3ユーロ)のモデルに見られる
短冊切りタイプの形態で売られているようです
廉価キットながらサイズは大きく約30cm強といったところ
全長78m、積載可能量は2200tという大型の貨物艀
推進機関を持たないため自走する事は出来ませんが廉価でサイズに対する積載量が多く
所有・維持に対する法関係の制限も緩い、船底が浅く河川や運河も航行できる艀は
水運、特に運河の発達している国で活躍している存在です
単独では航行できない艀はプッシュボートを連結して後ろから押したり
タグボートで引っ張ったりして運用するのが常
艀1艘でもプッシュボートに対しては倍以上の大きさですが
実際の水運では艀と押し船が1艘:1艘どころか4×3に連結した艀を
1艘のプッシュボートで押している姿なども見られます
利便性から多くのシーンではトラック輸送やコンテナ輸送にとって代わられた艀輸送ですが
昨今の省エネ、環境対策から1艘のタグボート/プッシュボートで大量の貨物を運ぶ
艀輸送が再び脚光を浴びつつある…なんてニュースもあるようです
と言う訳で押し船に組み合わせる為に作成した貨物艀
押し船単体でも面白いキットでしたがこうして組み合わせると
働いている姿も連想される&ボリュームも大幅アップして満足感があります
最初にJSC社のモデルのラインナップ見たときには
どんな需要があるのか…なんて艀のキットですがこうして自分で買ってしまいました
とは言え、現行JSC社のラインナップには同スケールのタグボート・プッシュボートは無く
今回組み合わせている押し船ストラスブールはJSC社設計とは言え販売は
別の国のscaldis model club…といささかちぐはぐ、やはりちょっと不思議な感はあるラインナップですね
それでは製作パートに
前述通りの短冊切りを束ねたような形態で販売されているキット
型紙部分は大体A4で1枚くらいのボリュームです
まずは船倉部分から組み立て
見ての通りの四角い枠に高さの少しづつズレたスライド式の天蓋が付く構造です
船倉内や天蓋の開状態の表現などのオプションは無く
キットそのままでは船倉の蓋は全て閉まった状態になります
船倉内もそんな複雑ではないでしょうから、蓋が開いて船倉が
見えている状態への改造というのも面白いかもしれませんね
船倉が出来たら船倉を囲うように甲板と船体を取り付け
艀らしくフラットで水面すれすれな甲板です
船体が出来たら後はウィンチ類を取り付けるだけ
同種の貨物艀の画像を探すと手摺がついていることは殆どないようですが
ちょっと寂しかったので部分的に手摺を追加しました
というわけで完成
見ての通りのシンプルさですがやはりボリュームは中々の物
単品で買うには微妙ですがタグボート系のキットのお供には面白いキットでした

















