ペーパークラフト
General Dynamics F-111B Aardvark
(Scissors and Planes 3454) 1:144
ゼネラルダイナミクス F-111B アードバーク
相変わらず日々の更新は滞りがち、
週末にまとめて更新のサイクルが続いてしまっていますね
ここ最近はトップガンにちなんだ機体を作っていましたが
今回はF-14からアメリカの可変翼機の繋がりでF-111に手を付けました
実用配備された機体としては世界で最初の可変翼機
可変翼の採用で離着陸時の揚力確保と高速飛行性能の両立には成功しましたが
他の諸々の機構と併せて機体重量はかさみ運動性は劣悪な機体と成らざるを得ませんでした
その為、F(戦闘機)ナンバーでありながら運用実態としては攻撃機/爆撃機
戦闘機としては適さなかった一方で低空侵攻能力と搭載力に優れたF-111は
米空軍において地上攻撃の要として多くの作戦で活躍しました
そんな空軍での活躍と裏腹に採用すらされなかったのが今回製作のB型
もともと高速戦闘爆撃機の要求を出していた空軍に対して
海軍の要求は強力なレーダーを積んだ艦隊防空戦闘機
普通なら統合できそうにない二つの要求は無理な費用削減を求めた
当時の国防長官によってプロジェクトの統合を強行されます
戦闘爆撃機である空軍型との兼ね合いから当時の艦載機としては
異例のサイズと重量、せめてもの措置か機首は空軍型に比べてかなり短く
着艦時の低速能力確保のため翼幅の長い主翼が装備されていました
海軍型は数機が生産されテストが行われましたが
要求と機体仕様のアンマッチ、何より新型戦闘機計画に無茶な横槍を刺された形の
米海軍の早々の見限りにより開発は中止となっていまいました
一方で当機で収集された可変翼や艦上運用のデータは後のF-14の開発に
活かされ全くの無駄でも無かったようです。
不採用に終わった当機ですが今回は実在の戦闘航空隊VF-84の
マーキングを施したifカラーモデルを製作しました。
ここからは製作部
型紙はいつも通りScissors and Planesシリーズから
F-111系統も一通りラインナップされています、不遇なB型以外もいづれ作りたいですね
1:144への縮小と、テクスチャへのウェザリング表現の追加もいつも通り
大型の機体ですが今回はA4一枚におさまりました
製作は今回も機首から
機体上面
内側に補強を入れて上下を貼り合わせ
因みに後々で気が付いたのですがこの部分、少し厚みが大きすぎたようです
機体下面、胴体部分
ゆるめの箱型にして機体上面裏側に取り付けます
機首とコックピットを合体
胴体左右のインテーク~エンジン部
因みにエンジン尾部よりノズル部品の方が少し径が大きくて
上手く嵌められず…結構無理しましたが次があったらうまくやりたいですね
主翼はトムキャットの時と同様可動用のジョイントを介して機体に取り付け
尾翼
製作中に歪んだのか機体尾部と垂直尾翼のすり合わせが難しかったので
胴体を付ける前に尾翼をしっかり固定してしまう方がスムーズかもしれませんね
因みに主翼幅の長いB型は主翼を閉じると水平尾翼の翼端と閉じた主翼の
翼端が綺麗に並んでまるでデルタ翼機のよう、面白いスタイルです
着陸脚
こちらもなかなか個性的な構造
タイヤが胴体に擦るんじゃないかと思うほど短足ですが
実機の写真を見てもこんなもののようです
カバーを付けて完成
最後に小さいアンテナ類を取り付けて完成
F-14同様になかなか作業が多くて時間の掛かった機体でした
いずれ空軍型も作りたいですね