Siemens-Schuckert R.I (Der Kampfflieger)
ジーメンス・シュッケルト R.Ⅰ爆撃機 ドイツ(1915) 1:144スケール ペーパークラフト
気が付けばあっという間に2月もほぼ終わり
今月は飛行機ばかりだったので来月からは何か船に手を付けたいですね
2月の最後のアイテムになったのは第一次世界大戦時のドイツの大型爆撃機
ジーメンス・シュッケルトR.Ⅰ
第一次世界大戦時にドイツ帝国が進めた巨大航空機開発プロジェクト「R計画」
の初期の一機です
先日購入した書籍「巨人機の時代」に収録されていた一機
モデル自体は結構前に購入していたのですがいい機会なので作ってみました
「巨人機の時代」は模型誌スケールアヴィエーションに掲載されていた
イラストコラムを纏めたムック本、ユニークな巨大機揃いで面白い内容なのでお勧めです
第一次世界大戦初期の機体なので同誌に収録されている機体としては小さい方ですが
それでも大きい翼幅28mの巨大複葉機
同時代の戦闘機が大体翼幅8~9m程なので3倍以上の大きさです
小型試作戦闘機のDFWフロウ(翼幅6.5m)を並べると玩具のよう
目を引くのは上下に二股に分かれた胴体後部
二股の付け根部分の後方銃座の射界を広げる為の構造だったようですが
1号機のR.Ⅰでは銃座は設けられてませんでした
二股胴体もユニークですがエンジンの搭載方法も変わっていて
機首から胴体下部にかけての機内に3基のエンジンを2:1で向い合せに搭載
ドライブシャフトを介して機体左右のプロペラを回転させるという方式でした
信頼性の低かった当時のエンジンを複数搭載するにあたって
機内に集中配置する事で飛行中の整備性を確保する目的だったようです
1915年に初飛行したジーメンス・シュッケルトR.Ⅰは東部戦線に配備されましたが
前線においては故障が多発し戦力外とされて爆撃機としては活躍する事なく後方に移送されます
R.Ⅰ以降、改良を加えながらR.Ⅱ~R.ⅦまでR.Ⅰを含む7機が製造された
ジーメンス・シュターケンR.Ⅰシリーズですがいずれも爆撃機としては使用されず練習機として
扱われましたが、これらの初期のR計画機による研究を経て後にロンドン空襲を行う
ゴータ爆撃機やツェッペリン・シュターケン爆撃機へとドイツの巨大爆撃機の系譜は続いて行きました
今回製作したのはKampfflieger card models様より販売のモデル
幾つかのカードモデル販売サイトにも登録の他、ご本人のストアサイトでも購入可能なモデルです
WW1初期の航空機らしく角張った面構成ですが
機首~風防辺りは丸め
R.Ⅱ以降では徐々に流線形なっていきますが
R.Ⅰ時点ではボンネットバスのような武骨な機首と風防のシルエットが独特
当時の写真などを見ると風防正面は実際は開口していたようです
特徴的な二股のブームですがそれぞれはシンプルな三角錐型
複数の小翼で構成された尾翼、強度確保のために水平・垂直の小翼を
1本の針金で通しました
胴体が出来たら次は下翼
サイズこそ巨大ですがシンプルな直線翼
翼間支柱もそれぞれに針金を挟み込んで強度覚悟
支柱を立てて上翼を作る準備が出来ました
下翼よりも一回り長い上翼ですがこちらもシンプルな直線翼
端から順番に支柱を固定して取り付け
両翼端の支柱に取り付けられた補助エルロンも取り付けます
尾翼の構造と言い補助翼が多くて操縦が難しそうですね
プロペラを取り付ける支柱を作ります
他の翼間支柱より細くて針金を挟む余地がない&他の支柱で強度は確保できているので
この部分では補強を入れずに作っています
フレーム状の支柱でプロペラのハブを挟み
両翼間にはめ込みます
後の支柱からプロペラハブに伸びる「く」の字の支柱は
簡単な形状なので型紙を使わず針金で作製
着陸脚を作製、この時代なのでもちろん固定脚
大型機らしく2×2の4輪です
機体を支える部分なので脚の支柱は型紙を元に針金で作製
昔の航空機は剥き出しのフレームが多くて大変ですね
プロペラを付けて完成の前に簡単に張り線
いつもの造花用の紙巻きワイヤーの紙を剥いで中の裸線を使用
なんか回りくどいのですがこの細さの線って売ってるのが大体小さいリール巻きの物なので
曲がり癖が付いてて使いにくいのですよね…真っ直ぐな状態で売ってる造花ワイヤーは重宝します
奥まってる部分から順番に
目立つ部分だけ簡単に張っていきます
最後にプロペラを付けて完成です
大きな機体でしたがこの時代の機体では珍しくエンジンが露出していないので
作業的には普通の複葉機と同じくらいでしたね
ゴータやツェッペリンシュターケンにも手を伸ばしたい流れですが
頭でも書きましたがそろそろ船に手を付けたいですね


































