Focke-Wulf Triebflugel (Fiddlers Green)
フォッケウルフ トリープフリューゲル 垂直離着陸機(計画のみ)
1:144スケール ペーパークラフト
ナチスドイツのトンデモ機が続いてフォッケウルフのトリープフリューゲルです
岡部いさく先生の珍兵器解説書「奇想天外兵器」シリーズの第一巻の
表紙を飾ったドイツの珍機の代表格です
角度を調整できる細長い3枚の主翼を翼端に備えたラムジェットエンジンの
推進力で回転させて推力を得る、という回りくどい推進方法
ラムジェットエンジンは一般的なジェットエンジンがコンプレッサーで空気を
吸入・圧縮してジェット燃料を燃焼させるのに対して
最初から一定速度以上で空気が吸入できる(=高速で飛行している)ことを前提に
コンプレッサーやタービンを省略し簡易・軽量ながら高い出力を発揮できる方式ですが
上記の通り動作には予めエンジンが高速で吸気できる状態になっている事が前提
トリープフリューゲルが地上の駐機状態からいかにしてラムジェットエンジンを起動する
運用だったかは謎に包まれています
先日作ったLercheの方はまだエンジン性能や飛行制御の問題を解決すれば
飛行できそうなイメージがあるのですが…
設計者がどれほど真面目だったのか、それともアイデアスケッチ程度の物が
後世に伝わってしまったのか、何はともあれこの外観から
模型やゲーム登場などには事欠かない人気者にはなりました
今回の製作モデルはFiddlers Greenより
今時では珍しいアナログ色の強い製図が特徴で
ディティールよりはモチーフのイメージや作り易さを重点した初心者向けモデル中心のサイトです
やたら珍機が多いのも特徴ですが
胴体から製作開始
回転翼の回転が可能なように回転部分と胴体のジョイントが分かれている構造
今回は途中まで回転できるように作っていたのですが主翼取り付けの強度上
固定となってしまいました
いつも通りの糊代別加工
胴体だけだと寸胴で可愛いんですよね
尾翼+着陸脚をつくります
タイヤまで一体化した型紙ですが作り易さや補強の事も考えて
タイヤ部分は切り取って厚紙で補強しました
「く」の字の針金を通して尾翼の接続部から着陸脚までの補強にします
ラルケでもでしたがキャスター付きのオフィス椅子みたいですね
これに追加で尾部に大きい着陸脚をつけます
4方の尾翼で十分な感もあるのですが
どんなハードランディングを想定していたのでしょう
それぞれの着陸脚のカバーをつけます
最後になった主翼+エンジンを作ります
主翼の取り付けは回転部への1点だけなので補強をした方が安心
エンジンまで一本づつ針金を通します
上下を合体させて完成です
エンジンや尾輪などスケールダウンするとやや細かい部分はありましたが
基本的にはシンプルなモデルなので数時間程の作業で完成しました
トンデモ系が続きましたが次はどうしようかな

























