ヴォート F6U パイレート艦上戦闘機(1:144) ペーパークラフト | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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Vought F6U Pirate Argentina (Scissors and Planes 1506) 1:144 

ヴォート F6U パイレート艦上戦闘機 アルゼンチン空軍 ペーパークラフト

 

寒くてなかなか大きいモノに手をかけるモチベーションが温まらないので

暫くは小スケール機続きです

 

今回はヴォートF6U、アトランティックコンベアーを作っていた時期に

アルゼンチンの空母と艦載機についてちょっと調べて名前が出てきた機体

 

大戦中は逆ガル翼の戦闘機F4Uコルセアで一躍名を上げたヴォート社の

初のジェット戦闘機です

 
シンプルな葉巻型胴体にこれまたシンプルな直線翼を備えたオーソドックな機体
武装も20mm機関砲4門で対空ロケット弾などの装備を考慮していないなど
おおよそ大戦中の戦闘機設計に準じた仕様でした
大戦末期に開発が始まり1946年に初飛行した当機ですが
エンジンがジェットエンジンである以外は当時のプロペラ戦闘機と大差ない
性能であった事、同時期に初飛行したグラマンのF9Fパンサーが
優れた性能を発揮した事からアメリカ海軍においてはわずかな期間で運用を終え
生産機数も30機余りに過ぎませんでした
アメリカ軍では用途を失ったパイレートはアルゼンチンに売却され
アルゼンチン海軍航空隊によって長らく対空戦闘や地上攻撃任務に従事しました
 
後にアルゼンチンにおいてもF9Fパンサーが導入されいよいよ退役かと思われましたが
アルゼンチン海軍はイギリスから退役寸前の空母(コロッサス級)を購入
アルゼンチン初の航空母艦インディペンデンシアとして就役させます
 
第二次世界大戦中の軽空母でしかない空母インディペンデンシアでは
F9Fの重量をカタパルト射出する事は出来ず、唯一空母で運用できる戦闘機として
アルゼンチンのパイレートは改良を加えながら1965年まで内乱、紛争や国境争い
にと飛び回りました
 
 
と言う訳で見た目も性能もパッとしないながら
アルゼンチンで使い倒されたパイレート
いつも通りのScissors and Planesのモデルです
米海軍仕様2種とアルゼンチン海軍仕様がカラバリでリリースされていますが
やはり来歴を知るとアルゼンチン仕様が作りたくなります
 
胴体・翼ともにシンプルなシルエットなので
製作もオーソドックスな手順、入門モデルにいいかもしれません
…入門者が喜ぶような知名度は全くありませんが
普段は胴体を完成させてからキャノピーを付けるのですが
今回は機首だけできた状態でキャノピーを取り付け
この方が裏側からも糊代を押さえられて綺麗にキャノピーをつけれますね
 
主翼は翼端燃料タンクがあるので
タンク用の取付軸も兼ねて補強の針金を翼端からはみ出す形で取り付け
 
補助の安定翼が付いた尾翼
こんな無難に見える機体形でまだ安定翼が要るのが少し面白いですね
 
士の字が出来ました
ある意味で機体を作るより細くて難しい燃料タンク
 
最後に着陸脚を付けて完成です
 
折角ヴォートの戦闘機を作ったので
次もヴォートにする予定
オーソドックス過ぎたこの子の次は…