競技用水上機 ピアッジョP.C.7(1:144) | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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模型(主にペーパークラフト、カードモデル)の製作日記や普段の出来事の覚え書き

カードモデルのダウンロード販売サイト「ZarkovModels」で購入

(設計者:Roman Vasyliev氏 - Der Kampffliegerシリーズ)

ピアッジョP.C.7

 

昨日に引き続きダウンロード販売で購入したRoman Vasyliev氏のモデルを製作です

水上機のスピードレース、シュナイダー・トロフィー・レースの1929年度レースへの

参加を目標にイタリアの航空機会社ピアッジョで製作が進められた機体

 

一般的な水上機が備えるフロートを空気抵抗の削減の為に廃して

代わりに水中翼とスクリューを備えた特異な外見が特徴です

 

同じエンジンからスクリューとプロペラの動作をクラッチで切り替え

スクリューで水面を加速し、水中翼の動作で機首が上がりプロペラが着水しない

状態になったら動力をプロペラに切り替え離水する…という発進手順を

想定していましたがクラッチの動作に問題が頻発し飛行に及ばないまま開発は中止されました

機械の動作に問題が無かったとしても

スクリューで走行する離水態勢(機首が下がるとプロペラが水面を打つ)から

その姿勢を維持したまま動力をプロペラに切り替える…という操作が

恐ろしくデリケートだろう事は想像に難くありません

 

経緯だけ見ると間違いなく駄作機の分類ですが

ラジカルなスタイルから(主にイタリアの航空機マニアに)人気が高く

立体物も意外と多い機体です

 

製作モデルは先日のペイヤンPA22と同じRoman Vasyliev氏設計のDer Kampffliegerシリーズ

例によって1:48スケールを1:144に縮小です

イタリアの三色旗をあしらった真っ赤な水上機、という事で

ジブリの紅の豚に登場するサボイア飛行艇を思い出します

まぁイタリアンレッド+三色旗はイタリアのレーサーの定番カラーですが

 

開放型の操縦席の機体なので操縦席が含まれる胴体中央部から製作開始

 

シートベルトの追加とかもしてみたけれど

作ってしまえばほとんど見えないのはいつもの事

 

残りの胴体を組立

 

操縦席より前が長いレーサーらしいスタイル

 

主翼を取り付け、位置やバランスが独特な以外は基本的に普通の航空機を

作る作業と同じ

 

エンジンなどの膨らみを追加、このモデルではここが一番難しかった所

縮小に合わせて少し部品を簡略化した方がよかったかもしれません

 

この機体の特徴のスクリュー部分

 

スクリューは製作中に壊さないように取り付けは最後

 

特徴その二の水中翼

取り付けが安定するようにワイヤーを通しておきます

 

プロペラ、滑走中は水平状態、仰角ゼロ度で固定されるようになっていたそうです

今回は普通に仰角が付いた状態で組み立て

 

という訳で完成

製作時間はのんびり作って6時間ほど

エンジンのふくらみ部分の工作とリタッチ部分が悪目立ちしているのが反省点

この色で良いリタッチ素材が見つかったら再挑戦したいところです