試作競技機 ペイヤン Pa.22(1:144) | ladder-23のペーパークラフトとか日記

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模型(主にペーパークラフト、カードモデル)の製作日記や普段の出来事の覚え書き

カードモデルのダウンロード販売サイト「ZarkovModels」で購入

(設計者:Roman Vasyliev氏 - Der Kampffliegerシリーズ)

ペイヤンPa.22(ドイツ軍接収時)

 

昨日の状態から軽くリタッチ等してペイヤンPa.22完成です

 

いかにも戦争末期のナチスドイツのペーパープランみたいな外見をした飛行機ですが

実際は第二次世界大戦前にフランスで製造された試作機です、実際に飛行する前に

フランスがドイツに占領されましたが風洞実験段階の当機に興味を持ったドイツ軍によって

完成、飛行試験が行われました

 

設計者のロラン・ペイヤンは戦後もデルタ翼の研究を続けミラージュシリーズやコンコルドに繋がる

フランスのデルタ翼機シリーズの原点になった人物です

 

軍用機ではなくエアレーサーとして製作された為機体自体は小柄

今回は接収したドイツ軍による軍用機らしい塗装がされた状態のモデルを製作しましたが

フランスで製作中の時点ではレーサーらしい鮮やかな青で塗装されていたそうです

 

製作モデルは、カードモデルのデジタル販売サイト「ZarkovModels」で販売されている

Roman Vasyliev氏設計の「Der Kampfflieger」シリーズのアイテム

原寸は1:48スケールで2.85ユーロでの販売です

今回は型紙を縮小印刷し1:144スケールでの製作

 

機体部品の型紙はA4で1枚

コックピットは再現されていませんが適度にウェザリングの入った

スケール感のあるテクスチャが好ポイント

インストが簡易的なのと糊代が描画されていない(必要に応じて自分で追加)ので

やや慣れた人向けではありますがキットとしては作りやすく綺麗にまとまっています

 

 

ドイツによる飛行試験についてはあまり情報が見つからない所

空襲で喪失するまで事故などはなかったようなので飛行自体には問題が無かったのでしょうが

デルタ翼機や先尾翼機が成功するのは戦後の大出力エンジンやコンピューター機体制御

が実用化されてからの話、この当時の技術では飛ばすのがやっとだったかもしれません

 

ドイツには同じくデルタ翼機フリークのリピッシュ博士が居ましたが

リピッシュ博士のこだわりは無尾翼デルタ機

先尾翼デルタ機の当機にドイツ軍が興味を持ったのもその辺の対比の為

だったのかもしれません、想像ですが

 

試作機らしく簡素な固定脚

 

今回は小さく作りましたが操縦席も作り込んだ大スケールで再挑戦するのも面白そうです