ペーパークラフト(デジタル販売:Murph's Models) XP-55アセンダー
昨日の状態から着陸脚とプロペラを付けて完成です
紙で作る部品も用意されていますが縮小状態では作りにくそうなので
強度も考えて着陸脚は針金をそのまま使用
上面優先で作るから裏面が見苦しくて失礼
着陸脚を付けたら次はプロペラスピナーを製作
ガイド線とかが付いてないスピナーにプロペラを取り付ける作業は苦手…
先日作ったジェットアセンダーと同様にディスプレイスタンドも作ります
ジェット機のようにノズルに支柱を差し込めないので尾翼の排気口に無理やりさしこんでます
架空機のジェットアセンダーとツーショット、意外と別物です
XP-55アセンダーは太平洋戦争の最中、1943年にレシプロ機の性能限界の
ブレイクスルーを目指した戦闘機開発計画で試作された戦闘機の内の一機、
同計画では推進式三胴機のXP-54、推進式無尾翼機のXP-56など同様に挑戦的な
機体構造の試作戦闘機と共に試験が行われましたがいずれの機体も完成度の低さや
運用面での利点の薄さから実用に至る事はありませんでした。
同様の機体構成の戦闘機に日本軍の試作機「震電」が存在しますが
こちらは数度の試験飛行のみ行った段階で終戦を迎えた為、その完成度や性能が
評価される以前に開発は中断されました。
(未完成・未評価である故に後世のフィクションでは「幻の高性能戦闘機」と扱われがちなのは皮肉な話)
ムスタングやサンダーボルトと言った通常構造の傑作機をガンガン生産・改善していた裏で
挑戦的な飛行機も何種類も試作して検証している、そんなところがアメリカの底知れなさでしょうか
今回製作のモデルはデジタルデータでモデルをダウンロード販売しているサイト
「Murph's Models」 様から購入、上で紹介した無尾翼の試作戦闘機XP-56など
様々な試作機・珍機をリリースされているデザイナー様のサイトになります。
ディティールよりも部品点数を抑え、基本的にコックピット再現も無しなど
作りやすさを重視のモデル中心のサイトですので珍機好きで興味のある方は覗いてみると面白いかもしれません。