JSC社製のペーパークラフト(カードモデル)キット
ドイツ海軍のカタパルト艦「ブッサルト」+潜水艦U117、飛行艇Bv238セットです
2019年5月末に完成(製作期間:2019年4月4日~5月26日)
Bv238を持ち出したついでにご紹介
キットは同型艦のブッサルトとファルケのコンパチ
・艦名マーキング違いの船体
・戦時中の増設機銃台
・搭載飛行艇Bv138の迷彩有無の選択パーツ
等がオプションになっています
今回の完成品は艦名ブッサルト、増設機銃台なし、Bv138迷彩状態で完成させています
模型では、というか艦艇として珍しいカタパルト艦(カタパルト船)という艦種
水上機母艦とか飛行艇母艦に類する艦種とも言えますが
母艦としての能力よりもカタパルト射出による飛行艇の行動範囲の拡大に
運用の重点をおいた船です(受け売り)
一見どこでも離着水出来て便利そうな飛行艇ですが抵抗の大きい水面から
飛び立つには多大な燃料が必要、発進だけでもカタパルトで済ませて飛行距離を延ばす
…という運用が民間軍隊問わず試みられていた時期の一隻
自衛のためにカタパルトと戦闘機(使い捨て)を積んだイギリスのCAMシップ
艦隊戦力の頭数確保の為に攻撃機を積む予定だった日本の給油艦速吸
同じカタパルト搭載艦でもこの辺りとはまた運用が違う洋上を移動する飛行艇の発射台です
実際、インストに載っている船速は12ノットと非常に低速、洋上で補給拠点を
務められるほどの船体の大きさもない上に、何処何処に配備された~以上の
活躍や遠征らしき記載も無いので飛行艇部隊の拠点港に備え付けで
殆ど移動せずに運用された船だったのかもしれません。
構造物らしい構造物のない船体を長大なカタパルトが突き抜けるという
シンプルかつ特異な外見、船尾の大型クレーンが映えます
やはり一番目を引くのが船尾に搭載された3機のBv138飛行艇
ただでさえ変な形のBv138が変な形の船に3機も載っているという外見のインパクト
日本の飛行艇母艦・秋津洲と同じで流石に飛行艇を乗せたまま航行は
しなかった/出来なかったとは思いますが…多分
因みにあちらは飛行艇の整備をする艦、同じ飛行艇が乗ってる船でもやはり役割が違います。
キットはBv138が3機付属、主翼と胴体の外装は迷彩あり、なしが別パーツで用意されています
コピー等でプロペラや風防などの共通部品を複製すれば使用しなかった余剰外装で
もう3機作る事も出来るでしょう
飛行艇を乗せてしまうと判りにくいですが船尾デッキにはスライドパズル状の
レールがあって3機の搭載機をカタパルトに搬出する構造
もっと大スケールの完成品でギミック再現とかされてると面白そうです
見た目通りにブッサルト本体はシンプルな構造で部品も少ないため製作難度は低め
場合によってはBv138を三機作る方が大変かもしれません…
付属モデルその1
潜水艦U117
同名のUボートが第二次世界大戦中にも居ますがこちらは第一次世界大戦のU117
機雷敷設潜水艦という変わり種、当時の潜水艦にしてはデカいのと甲板上の機雷ハッチが特徴的です
潜水艦の喫水モデルと言う事でパーツ点数などは少な目なシンプルなモデル
インストの解説文を斜め読みしてもネットで調べてもブッサルト/ファルケとの関連は不明
…JSCのセットモデルは今一基準が判らない組み合わせがたまにあります
付属モデルその2
巨大飛行艇Bv238
実機は1機だけが完成、実戦で運用するは事なく空襲で失われました
キットは飛行状態と着水状態のウォーターラインモデルの選択式
画像は着水状態で完成させた物になります
同スケールでPBY飛行艇と比べるとこの位の大きさ
言い方悪いですが全体的に直線で雑に大きい印象です
そしてこちらもブッサルト/ファルケとはおそらく無関係
ブロームウントフォスの飛行艇繋がりでしょうか…?
という訳でそれぞれ特徴のあるイロモノ3点セット