自閉症スペクトラムの窓 -29ページ目

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。実家の庭のハクモクレンにもう花芽が出ていました。咲くのは、3月ですが、準備はもう整っています。春は、そこまで来ていますね。

 

 

通学通勤練習の、バスや電車について、書きたいと思います。将来的には、自立通学・通勤を目指して、それまでに必要なことをあげておきます。

 

義務教育が終ると、家から離れた養護学校や就労で、バスや電車に乗ることがあると思います。その時に、何が出来ないといけないのか、獲得しないといけないスキルや練習方法などを載せたいと思います。

 

≪必要なスキル≫

 

○電車やバスに、乗ることが、苦痛でない。聴覚過敏や、通勤ラッシュなどで人との接触があることが、ダメな子もいます。

 

○携帯電話が自分で使える、管理ができる。緊急事態時に連絡しないといけないですし、運行状況の確認、Googleマップや経路検索などにも必要です。

 

○「PASMO」や「Suica」などの交通系ICカードの管理、使用、チャージが自分で出来る。スマホでも、定期代わりにできます。

 

○電車やバスの中、駅で、人に迷惑をかけない、自分の身の安全が確保できる。例、大きな声で独り言を言わない。駅や階段で爆走しない。座れなくても、イライラしない等。

 

○公共の場での、ルールが守れる。例、並んで乗車できる。車内でマスクができる。人に近づきすぎない。むやみに人の持ち物や髪にふれない。

 

○電車やバスの中で、緊急事態になっても、パニくらず、動くまで待てる。親や会社に、自分で連絡ができる。

 

○電車やバスが好きでも、見続けない。目的地に、時間通りいける。

 

○困った時に、駅員さんや他人に、ヘルプが出せる。

 

≪練習方法≫

 

○普段の生活で、交通系ICカードの使い方や公共場所でのマナーは、練習できます。必要になる前、小学生くらいから、意識してスキルを身に着けさせておくといいです。

 

○平日、実際に乗る時間、乗る電車やバスに、親子で乗ってみる。通勤時の混雑を経験しておく。すきすきの電車に乗れても、人が密集してくっついてしまう満員電車には、乗れない子もいます。

 

○満員電車に慣れるには、どの区間、どのくらいの時間我慢すればいいか見通しをもってもらう。乗る場所によって、人との接触を減らすことができる。真ん中に乗ってしまうのでなく、入り口近く、扉のすぐ近くなら、他人と触れるのは、体の一面だけで済む。

 

○人身事故や天候不順の遅延等を、子どもと体験して、どう対処すればいいか教える。例、緊急事態の時は、電車の中からスマホのかけてもいい(特別なので)

 

○人身事故などで、運転見合わせの時は、別な路線や方法で、目的地までいけるように、違う経路も調べて、体験しておく。歩いていくことも視野に入れて練習しておくと安心。

 

○電車に乗るとき、座席に座るときのマナーを教える。例、リュックは、肩から降ろして、前に持つ。隣の人のスマホをのぞき込まない。隣の人の髪や服の匂いをかがない等。

 

色々身につけないといけないことが沢山あります。すぐにできるようになるわけではないので、半年ほど前から、練習しておくといいですね。

 

【今日のいいとこ探し】

 

一人暮らし練習から、朝、プラゴミを、ゴミステーションまで持っていって捨てるのは、息子の仕事です。

 

夜寝る前に、「お母さん、明日プラゴミの日だから、ゴミ袋縛って玄関に出しておいてね」と、母に、リマインダーしてくれました。

 

一度覚えた仕事は、本当にきちっとやってくれます。

 

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LADです。今日は、実家へ主人と行ってきました。断捨離の手伝いと、タケノコ堀の準備にために、山の整備に行ってきました。

 

昨日、小学校の集団登校のことをブログに書いたのですが、集団登校で気を付けることがあれば、聞きたいといわれました。息子の時や、親の会の他のお母さんから聞いた話ですが、載せたいと思います。

 

集団登校は、住んでいる地区で、登校班が決まります。班長が先頭、副班長が一番後ろになって、間に小1から学年順に並んで歩いて、登校します。

 

集合場所が決まっていて、そこまで行って、班の全員がそろってから歩いて学校に向かいます。一応、集合時間も決まっていますが、そろったら集合時間前でも出発してしまうので、早めに行くことが大事になります。

 

慣れるまで、親が付き添います。最初は、親と一緒に並んで歩くのですが、慣れてきたら、子どもは、班長さんの後ろ、親は、副班長さんの後ろからついていくという風に、自立登校の練習をすることが出来ます。

 

自閉症の子は、空間認知が弱く、距離感がつかめない子が多いので、前の人に近づきすぎたり、くっつきすぎたりして、注意されることが多くなります。

 

「前へならえ」をして、前の人のランドセルに指が当たらないくらい距離を開けると、具体的に教える。

 

≪集団登校のメリット≫

 

○班長、副班長が、低学年子も、安全に学校まで連れて行ってくれる。

 

○班長と他の子の間に挟まれるので、寄り道出来ない。気になる物(犬等)があっても、立ち止まらず学校まで行ける。

 

○同じメンバー、小さいグループで、集団行動の練習ができる。

 

○親が付き添いながら、自立登校への準備ができる。

 

○小集団での子どもの様子を確認できる。他の子と、自分のうちの子の様子を観察できる。

 

○同学年子と接することで、その年の子の発達状況がわかる。学年が上がった時に、どういう風になるのか(発達)、どういう行事が学校であるのかがわかり、準備ができる。

 

≪集団登校のデメリット≫

 

○対人関係でのトラブルが起こる。人数が居るので、馬が合わない子、ちょっかいをかけてくる子、叱ったり、マウントを取ろうとする子がいるので、定型発達の子でも、トラブルになる。

 

○時間が来ると、さっさといってしまう。置いて行かれたことに、子どもがショックを受ける。親が学校まで、連れて行かないといけない。

 

○親は、集合時間までに、「家を出さないと・・」と焦って、子どもを急がせてもめて、子どもがパニックになったりする。、朝から不機嫌になる原因。

 

○大人が他に居ないので、自分うちの子だけでなく、他のうちの子どもの面倒を見たり、トラブルの対処をしないといけない。

 

メリット、デメリット、それぞれあります。お子さんが、集団登校したいか、したくないかも重要なことだと思いますが、まずは、「小学校では、集団登校する」と伝えて、始めてみて、辛そうなら、個別登校に切り替える方法もあると、相談者の方には、伝えました。

 

【今日のいいとこ探し】

 

新しいプリキュアは、主人公のカラーが、いつものピンクでなく、青になるそうです。息子に熱く語られました。もう、イラストも、出来上がっていました。すごく、楽しみにしているようです。

 

 

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LADです。今日は、臨床心理の先生を講師にお願いしている親の会の勉強会でした。参加者のお母さんから、このシリーズに参加して、子どものと関係が良くなったと報告がありました。うれしいですね。

 

4月から、小学校入学予定のお母さんから、通学についての相談がありました。登校班があるのですが、一緒に行かせるかどうか、支援級在籍なので、親が付き添い、個別登校の方がいいか、迷っているそうです。

 

お子さんの性格や障害の程度、自立具合によって、どちらがいいといえないのですが、将来、地域に根付いて生活することを考えているなら、登校班で行くことをお薦めします。

 

登校班は、近所の子どもたちで構成されているので、ご近所付き合いや自分の家の子のことをしってもらういい機会です。

 

登校班の顔合わせは、春休み中にあるはずですので、そこで、子どものことを簡単に紹介しておくといいとアドバイスしました。住んでいる市では、新1年生は、親子で参加します。

 

そこで、自己紹介の時に、支援級在籍であること、親が付き添って登下校することを伝えて、子どものことで、何かあれば、子どもに直接でなく私に言って欲しいとお願いしました。

 

一緒に登校することで、子どもが集団生活でどんな行動をとるのか、周りの子が、どう接するのかを見ることができるので、登校班の様子から、学校の集団生活の雰囲気を見ることが出来ると思います。

 

登校練習は、春休み中に、ランドセルをしょって実際の時間に歩いて下見をすることをすすめました。

 

ランドセルにも、教科書を想定して、本などを入れて重さに慣れたり、手提かばんも給食袋や上履きなどを入れてもって歩いてもらいましょう。娘は、手で持ちきれないので、手提かばんを肩掛けに変更しました。

 

途中の信号や横断歩道、犬がいる家、気になるポストがあるなど、実際に歩いてみると、子どもが気になったり、ひっかかるポイントが見えてきます。

 

入学までに、交通安全のルールを教えたり、気になるものは、存分にみてもらって気にならないくらいしておく等、準備をしておくことが大事です。

 

入学して、集団登校すると、対人面に気を使わないといけないので出来れば、交通ルールや気になるポイントの問題は、先に解決しておくほうがいいと、アドバイスしました。

 

【くすっと、コーナー】

 

娘の役割分担として、お願いしている洗濯機を回す仕事。なぜが、襟汚れスプレーごと、洗ってました。本人に確認しましたが、まったく覚えがないとのこと。注意力散漫にも、ほどがあります ( ゚Д゚) ?

 

 

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