災害時の自閉症の子の避難対策(再掲載です) | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。一夜明けて、石川県の被害の状況が分かってきました。まだまだ被害が増えそうです。余震の続く中、寒さの厳しい避難がとても心配です。また、亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。

 

災害時の自閉症の子の避難対策についてです。地震や水害などは、いつ起こるかわかりません。災害時に、自閉症の子をつれて避難することをシュミレーションした時の記事を、再度載せたいと思います(加筆あり)

 

地震等、災害が起きる前に、やっておくこと。

 

○食料や備蓄について

 →3日分では足りないので、1週間分が目安で備蓄をする。飲料水、お風呂の汲み置き(トイレを流す、洗い物など)、ランタンタイプの懐中電灯(火事になるのでロウソクはNG)、食べ物、(偏食、アレルギーがあるなら必須)、毎日飲んでいる薬(少なくとも1週間分)、携帯充電器の用意

 

○本人への防災教育

 →通勤、通学などで、1人で行動する機会のある子は、必ず災害にあったらどうすればいいか、決めておく。歩いて家まで帰るのか、学校・会社へ戻るのか、どこかで待っているのかを本人がわかるように説明。自分で周りの人に助けを求められない場合は、緊急連絡先(親の携帯や学校・勤務先)を書いたサポートブックを携帯させる

 

○いざという時、親がデンと構えて、おろおろしない。腹をくくる。

 →親の不安は、子どもに伝わります。非日常を楽しんでしまうくらいの割り切りが必要。実際に被災した方は、電気、ガス、水道が止まった生活を、自閉症の息子さんに伝える時に「キャンプの練習をします」と言ったそうです。

 

○避難所に避難したくても避難できないことが考えられる。何故なら、自閉症の子がいると、通常避難が難しい。

 →体育館や公民館等、非常に狭い空間しかパーソナルスペースがもらえない。子どもや赤ん坊の泣き声を我慢しないといけない。自閉特性からくる言動に、周りから注意・非難をされる。偏食に対応できない等の理由で、自宅で避難生活になる場合が多い。もしくは、車上生活。

 

○自宅避難は、配給や、情報がもらえない場合が多いです。しかし、最近では、避難所に、登録をすると配給などは、もらえるようです。

 →まず、避難所に行って、自閉症の子が居て、集団生活は、無理なので、自宅避難(車上生活)をする旨を申告すして、配給は、人数分欲しいので、いつ、避難所に来ればいいか確認する。

 

〇安全優先ですが、家の中で、本人の落ち着く場所を確保(ベットやソファーの上など)。なるべく、日ごろと同じ行動をとれるよう環境を整える(それが出来ると落ち着く)お気に入りグッズを用意する。

 

○子どもに、不便な状況、出来ないことがあることを理解させるには。

 →口で、「使えません」というだけでなく、電気のスイッチや、トイレのレバーを動かしても、通常通りには動かないことを経験させる。それから、どうすべきがを教えて行き、新たな生活スタイルをインプットし直してもらう。

 

〇ただでさえ不安で、不安定な時に、否定的な声掛けはしない。親が感情的にならない。

 →「××しちゃダメ」とか、「▽▽禁止」等。自閉症の子は、イライラした声で、何かを言われると、それだけでストレスを感じる。

 

○混乱させないために

 →して欲しくないことは、予防が原則。近寄らせない。その場から離れるようにする。「触っちゃダメ」と、怒るのでなく、「見るだけね」と伝える。否定形を使わない言葉掛けをする。触っていけないものは、布をかけて隠す等工夫をする。

 

〇出来るお手伝い、仕事をさせる。することが無いのが不安になる

  →普段から、お手伝いをさせておくといい。親子で、一緒にやると安心する。

 

〇一人過ごせるものを避難所に持っていく

 →充電できるならタブレットやゲーム。スマホ。紙に絵を描くことや、塗り絵、折り紙等、勉強でもいい。

 

実際に避難しなければいけない状況になったら、ゆとりはありません。平時に、シュミレーションして、親が心構えを持っておくことが大事です。

 

【今日のいいとこ探し】

 

おばあちゃんの家に行く途中で、息子が綺麗な富士山の写真を撮ってくれました。お正月らしい、1枚です。

 

 

追伸

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