困った行動をスライドさせて、目立たなくさせるコツ | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、ラストのタケノコで、タケノコと春キャベツの中華風炒めを作りました。きんぴら、若竹煮、タケノコご飯、どれも美味しかったです。春の食材満喫でした。

 

 

自閉症の子どもは、時に、周りを困らせる、問題行動をします。

 

本人のこだわりからくる問題行動に、周りが振り回されると、親は、とても大変だし、周りに謝ってばかりで、メンタルを病んでしまいます。

 

困った行動(本人も困っている行動)を、何故するのかを、よく観察します。どういう場面で、誰に向けて、何のために、その行動をとったあと、本人が得することがあるかどうか等です。

 

観察の結果、何のためにその問題行動をするかのかが、わかったら、代替えになる行動を教え、本人の安定を図りつつ、周りに影響のない行動にスライドさせていきます。

 

例としていくつか挙げてみます。実際に、スライドがうまくいったケースです。

 

○嫌なことがあった時に、自分の手を噛む自傷がある。

 →手首に厚手のサポーターをして、嫌な時は、そちらなら噛んでいいことにした。また、嫌なことがあったら、その場から逃げていい、安全な逃げ場を教えた。支援級の横の倉庫部屋に入っていい。

 

○嫌いな子、近寄ってくる子、泣いている子を突き飛ばす

 →近寄る子には、「来ないで」という言葉を教えて、突き飛ばすのでなく、手を前に突き出して拒否を伝える方法を教えた。泣いている子がいたら、自分が部屋を出る。トイレに行くと言って部屋をでる。イヤーマフをつける。

 

○食べたくないものを床に捨てる、投げる

 →食べたくないものは、当面は出さない。代わりの食材でおぎなう。食べたくないものを入れる、お皿を用意。食べたくないものだとわからないように、すり下ろしたり、中に包み込んで出す。ニンジンをすりおろしてホットケーキに入れる。チーズをハンバーグに入れてこねて焼く。

 

○つば吐き

 →嫌な時に、唾をはくと相手が必ず、嫌がって逃げるとというご学習をしてしまっているので、相手に来てほしくない時は、上記のように、拒否する言葉や、動作を教える。先生や大人にヘルプを出せば、必ず助けてもらえるという経験を積ませる。つばを吐きそうになったら、ハンカチやタオルを口に当てることを教える。

 

○石や土を食べる(異食)

 →口内刺激が欲しいなら、ガムやアメを食べさせる。大人用の噛みつきグッズも、海外製品なら、色々出ています。石などは、口に含むだけなら、心配ありません。土も、食べても、腸を通過して、翌日でてきます。

 →石や土を食べると、お母さんが飛んできてくれると、誤学習している可能性があるので、慌てないで、冷静に「汚いので、石を口から出します」といって、出してもらいましょう。

 

以上が、実例です。

 

困った行動(問題行動)を、子どもがやらなければいけない理由、気持ち。その行動をすると得られるものを洗いだします。次に、代替えのものを提案して、正しい行動、目立たない行動へ移行していくといいと思います。

 

新しい行動によっても、自分が満たされることがわかれば、他の行動や変化を受け入れやすくなります。

 

親や支援者の言ったことに従ったことで、自分の望むものを手に入れたりを、安心できることが他にもあることを経験すると、次からは、親や支援者のヘルプを受け入れやすくなります。

 

【今日のいいとこ探し】

 

朝の5:45に、会社に行くために、家を出た息子。5分もたたないうちに、家に帰ってきて、作業着のズボンが無いというではありませんか。

 

駅に歩いていく途中で、作業着の袋の中を確かめて、ズボンの入れ忘れに気が付いたようです。

 

先日、作業着のトートと間違えて、違うトートをもって会社にいってしまい困った経験を、ちゃんと生かして、家を出てすぐに、確認したようです。失敗から、きちっと学べていますね。

 

 

追伸

ブログランキングに参加しています。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ
にほんブログ村