自閉症をオープンで就職した場合のメリット、デメリット | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。ウォーキングで、ズーラシア動物園に行ってきました。暖かくて、いいウォーキング日和でした。ミーアキャットの日向ぼっこが、かわいかったです。

 

 

昨日の記事に引き続き、自閉症スペクトラムであることを、オープンにして就職した場合の「メリット」、「デメリット」について、わかる範囲で書いていきたいと思います。

 

ここでは、福祉事業所就労ではなく、企業への就労を前提としています。

 

≪メリット≫

〇「障害者の雇用等の促進に関する法律」に基づき、法定雇用率達成のカウント対象になるため、企業が積極的に雇ってくれるます。雇用率は、従業員43.5人以上の会社で、2.3%です。これを達成していない会社は、1人につき5万円の給付金を、国に納付しないといけません。

 

〇障害特性や「こだわり」が、「わがまま」や「さぼり」、「怠慢」でなく、障害によるものだということを、上司や同僚に理解してもらえる。頭ごなしに責められたり、叱責されることがない。ある程度、大目にみてもらえる。自己肯定感を下げずに済む。

 

〇本人の特性や能力に合った仕事を、やらせてもらえる。無理ではない身の丈にあった仕事ができる。

 

〇仕事を教わるときに、丁寧に、スモールステップで教えてもらえる。「見て覚えろ、応用できるだろ・・・」という、スパルタ式にはならない。

 

〇相談支援事業所や定着支援事業所と契約することで、企業と本人の間に、専門家が入って支援をしてもらえる。直接、本人に企業が指導してわからない場合や、本人が悩んでいることがうまく企業側に伝わらないときに、仲介してもらえるなので、安心。

 

〇会社の中で、居場所がある。いきなりクビになるかもしれないということに、怯えなくていい。

 

〇体調不良や通院などの、休みを取りやすい。

 

≪デメリット≫

〇障害者枠採用なので、精神手帳もしくは、療育手帳を持っていないといけない。自分が障害者であることを、受容しないといけない。周りが、自分を障害者としてみることも受容することが求められる。

 

〇お給料が、低い(最低賃金の場合が多い)、昇進、ボーナスがないことがほとんど。

 

〇正社員として雇ってもらえるケースは、ごくわずか。契約社員やパート扱いになる。

 

〇障害者として、周りが見てくるので、優遇してくれることがある面、「障害者だから・・・」という差別的になってしまう場面がどうしても出てくる。

 

〇つきたい仕事、やりたい仕事に就けない。障害者ということで、社内で与えられる仕事は、限られる。例、清掃や事務、入力作業等。

 

昨日も書きましたが、障害をオープンにすることで、障害特性を認めてもらい、働きやすくなります。また一緒に働く人から個性として受け入れてもらえれば、会社に居場所ができます。

 

運になってしまうのですが、理解のある上司や同僚に恵まれれば、やりがいをもって、長く働くことができると思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

大好きなプリキュアのアクリルキーホルダーを、ファイルに入れて、リュックにいれて毎日もち歩いていた息子。

 

その中の1つが、割れてしまったそうです。リュックの重さは、約8キロ、ぎゅうぎゅうに、描いた絵やアクリルキーホルダー、アミーボ人形などをもち歩いているので、無理があったようです。

 

「リュックにいっぱいもの入れると壊れるのが分かった。アクリルホルダーは、家に置いておく」と、自分から言って、フォルダーを棚にしまっていました。

 

経験から、いい感じに学べたようです。よかったです。

 

追伸

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