強度行動障害を受け入れる事業所の問題点 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、最高気温が22度と暑いくらいでした。ウォーキングに行った公園に、親子馬の像がありました。体は、リアルなのですが、顔がちょっとメルヘンで、かわいかったです。

 

 

少し前に新聞やインターネット上で、問題になった、入所施設での知的障害者の長時間拘束について書きたいと思います。

 

障害者入所施設(県立)で長時間拘束があったことについての話し合いの会議に、親の会として参加してきました。強度行動障害の方を施設で見る場合、支援員の数が多くいることが説明されました。

 

他害や自傷のある場合は、1人に対して、2~4人の支援員がいないと食事や身体介助が出来ないのだそうです。1人だと、ちょっと目を離したすきに、利用者さんが何をするのか、わからないので危険なのだそうです。

 

その施設は、支援員の人数が足りない為、本人の安全と、他の利用者さんの安全を確保するため、他の方を支援している間、鍵のかかる、その人の居室に長時間入っていてもらうという対応をしていたそうです。

 

今は、それでいけないという危機意識の元、改善委員会を立ち上げ、他の部署から、強度行動障害の方の住んでいる棟へ、ヘルプを出したり、外部の民間施設から助言をもらったりと、状況改善へ向けてすすんでいるそうです。

 

最初は、息子がそんな風に、長時間拘束されたらと思うと、酷い話だと思っていましたが、専門知識のある職員が足りていないがゆえに起きた問題だとわかり、なんとならないかと、皆で論議しました。

 

虐待をしたくて、長時間拘束をした訳ではありませんでした。(一部、必要のない拘束ととられた案件もあったのは事実ですが・・・・)やむをやまれぬ、状況です。

 

親の会としてできることは何かを話合った結果、障害者施設を管理する県に、専門性のある管理職の派遣や人員が増やせるように、施設に予算を付けてくれるように要望するということになりました。

 

自閉症の人が、二次障害として「強度行動障害」になることがあります。

 

強度行動障害(神奈川県ホームページより抜粋)とは、自傷、他傷、こだわり、もの壊し、睡眠の乱れ、異食、多動など本人や周囲の人の暮らしに影響を及ぼす行動が著しく高い頻度で起こり、その為、特別に配慮された支援が必要になっている状態をいいます。

 

なので、家族の負担がとても大きく、自宅で家族と暮らすことが難しくなってしまった人が多くいます。しかし、強度行動障害の方を受け入れている入所施設は、多くありません。

 

人手を多くとられるし、自傷、他害、物損の被害についての保証の問題があり、どこの施設でも受け入れられる状況ではないのです。県も、「強度行動障害支援者研修」を行い、支援のスキルアップを図りつつ、その修了者のいる施設には、加算をつけるなどしていますが、ぜんぜん足りていません。

 

今、入所している人もそうですが、これから入所する人たちの受け皿が無くなってしまうのは困ります。今回の長時間拘束があったことで、県立の入所施設が一概に責められ、無くなる方向にいかないことを願うばかりです。

 

【今日のいいとこ探し】

 

今朝、ゲームのスマブラのキャラクターの追加できる「ファイターパス」を買いに、近所のTSUTAYAに行くと言った息子。

 

それを聞いた娘が、「売ってないかもしれないから、無かったらコンビニにいくといいよ」と、アドバイスしてくれました。

 

すると、「大丈夫、TSUTAYAに、売ってるの確認してあるから・・・」と、息子が返しました。下見をしてあったようです。さらに、妹に「自転車で行くから貸して・・・」と、お願いしていました。

 

息子、中学校以来、ほとんど自転車に乗ったことないはずなんですが、TSUTAYA、最寄りのコンビニには、妹の自転車で行くことがあることが判明。びっくりです。(自転車に乗る交通ルールは、理解して順守できます)

 

 

追伸

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