自閉症の認知がうまくいかないその理由 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、お彼岸の入りで、敬老の日でした。ワクチン接種も済んでいたので、主人の実家へ行って、お父さんお母さんとお墓参りに行きました。赤い彼岸花に交じって、白い彼岸花が咲いていました。珍しいですね。

 

 

オンラインの自閉症セミナーに参加しました。幅広い内容だったのですが、その中で、自閉症の認知がうまくいかない理由を、論理だてて説明してくれた内容に興味をひかれました。

 

自閉症の人は、認知的に、3つの困難さをもっていて、様々な組み合わせがあるので、同じ自閉症の人でも困り感は、それぞれ違うのがわかりました。

 

そのどれを持っているかを、正しく評価することによって、本人にあった支援を考える手がかかりになるとのことです。

 

1)実行機能の障害

 →気持ちの切り替えが難しかったり、計画を前もって立てることができない。自分の意識をコントロールして、集中することが苦手だそうです。

 

2)自分を取り囲む状況を考慮して、判断する能力の脆弱さ

 →全体を見ずに、一部分だけに、注目してしまう。例、木を見て森を見ない。全体の様子を見て、自分の言動を考えることが、苦手。関係のあることと、関係のないことの区別がつかない。

 

3)心の理論(心理学的)

 →他者(自分以外の人)に感情があること、自分とは違った考えを持つことが理解できない。人の気持ちを読むことが出来ない。

 

息子の場合は、小さい頃は、3つとも、バリバリにありました。成人した今では、2)の状況判断の脆弱さが強く残っています。3)は、特定の人のことは、理解できるようになりました。

 

1)の実行機能の切り替えの悪さは、時計を読めるようになったり、スケジュールをうまく使いこなせるようになって、困り感が減りました。

 

3)の心の理論に関しては、経験を積んだから、家族に対しては、心遣いを見せたり、母の気持ちを察してくれるようになりました。でも、同級生や支援員さんの気持ちなどは、なかなか理解できないようです。

 

自分のうちの子どもは、何が苦手なのか、何に困り感があるのかをきちっと分析できると、対応が見えてきます。経験を積むので、年齢によって困り感は、変わってくると思います。

 

自閉症の専門家の方のお話は、とても為になります。

 

【今日のいいとこ探し】

 

敬老の日に、息子が、崎陽軒のレトルトシュウマイを買って持っていきました。娘は、バイトだったので、絵手紙にメッセージを書きました。私たちからは、大好きなコーヒー豆をプレゼントしました。

 

息子が、代表して渡したのですが、「敬老の日なので、崎陽軒のシュウマイを、僕のお給料から買ってきました」と、「お給料」を、強調して言って渡していたので、笑ってしまいました。

 

 

追伸

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