パラリンピックに想う ~心が折れてしまいました~ | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、10月くらいの最高気温で肌寒かったです。例年、9月と言えば、残暑で、暑さとの闘いでしたが、今年は、秋雨と朝晩の冷え込みに、体が悲鳴をあげています。

 

パラリンピックが終わりました。選手の皆さんや大会運営にかかわった皆さん、お疲れさまでした。感動をありがとうございました。

 

障害者スポーツが、これほど注目を浴びることは、今までなかったと思います。これをきっかけに、障害者スポーツに挑戦する人も増えるのではないでしょうか。

 

ここからは、私の個人的な気持ちの話です。気分を害する方もいらっしゃるかもしれませんが、心が痛くなった話です。

 

実は、息子と一緒にパラリンピックの映像は観ていません。ニュースなどで、「金メダルとったんだって凄いね」と、息子が言うのを聞いて、「日本が、メダルとってよかったね」と、相づちをうつくらいでした。

 

何故かというと、知的障害部門で、世界新記録で金メダルをとった水泳選手のインタビューを観たからです。小学生から、支援学校在籍で、知的障害と自閉症スペクトラムの診断のある方でした。

 

受け答えもしっかりして、金メダルをとった喜び、支えてくれた人への感謝、自分の泳ぎや練習についての質問などにも、一生懸命答えていたのですが、質問をする記者の方の質問の態度というか、障害特性を理解しない物言いに、ショックを受けてしまったのです。

 

質問をした記者の方々は、知的障害部門ですし、自閉症ということも知っていたはずなのに、矢継ぎ早に、1つの質問の中に、2つも3つも問いかけをするのです。

 

例えば、意訳ですが、「競技が終わって、何を一番やりたいですか?一番食べたいものは何ですか?」という具合です。

 

この質問に対して、選手は、しばらく考えたあと「そうですね、唐揚げがたべたいです」と、答えました。

 

質問した記者は、「?」という、感じで、「食べたい物も聞いたけど、何をしたいか、聞いたよね、その答えは何なの?」と聞きたげな、答えを待つ長い長い間がありました。

 

質問した記者の人は、「食べたいものは、唐揚げですね。わかりましたで、今一番、やりたいことは何なんですか??」と、あおるように、なぜ、こちらの質問に答えないんだろうという気色があふれた質問をしていて、悲しくなりました。

 

それも、1人でなく複数人の記者が、本人を困らせるような質問の仕方をしていました。途中で、司会者が気が付いて、いい直しをしたり、選手のコメントをフォローする助け舟をだしてくれるようになったので、ホッとしましたが・・・

 

何故、誰もフォローしてくれない記者会見場に、1人でこの選手がインタビューに答えていたのでしょうか。コーチや支援者が付き添ってはいけなかったのでしょうか。

 

質問者は、なぜ知的障害の無い人、自閉症スペクトラムでない人と同じように無遠慮に質問をして、自分の質問に、適切に答えられない選手をおいつめたのでしょうか。

 

誰かが、このことを想定して、質問する記者に、質問は、1回に1つだけとか、抽象的な質問でなく、具体的に答えやすい内容にしてください等、周知ができなかったのでしょうか。事前に質問を募って、それに、答える方式でもよかったと思います。

 

選手本人が「1人でインタビューできる」と、言ったのかもしれませんが、見ていて自閉症スペクトラムの子どもの親としては、胸が痛くなりました。

 

このインタビューの後、パラリンピックの映像を見るのが辛くなってしまいました。気持ちが、凹んでしまったんです。

 

本当は、息子と一緒にテレビを観て、色々な障害の人がいること、障害があっても頑張っている人がいることを、じっくりと語り合い、伝えたかったのですが、母の心が耐えられる気がせず、放送を見ないということになってしまいました。

 

自閉症スペクトラムは、目に見えづらく、理解を得ることが難しい障害だということを、あらためて突き付けられた気がしました。日本の障害理解は、まだまだだと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

今日は、息子でなく、娘のことです。

 

週末、出かけていて、帰ってきたら疲れてしまって、主人もいたのですが、お昼をカップラーメンにしました。そうしたら、カップヌードルの蓋に、ネコが描いてありました。

 

 

めちゃくちゃ、かわいいです。

 

娘によると、ネコ以外に、レアキャラで、「チベットスナギツネ」バージョンがあるそうです。娘が、インターネットで検索して教えてくれました。オンライン上の雑学を、色々教えてくれます。

 

 

追伸

ブログランキングに参加しています。下のバナーをクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ
にほんブログ村