あきらめて「代替え案」を受けて入れてもらう工夫 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、冷たい雨が降って、最高気温は、19度。10月中旬の最高気温だったそうです。慌てて、長袖のシャツや、長い靴下を出しました。

 

風呂上りにいつも飲む、「イチゴジュース」が、自動販売機で、売り切れだったそうで、代わりに「濃厚ミルクココア」を、仕事帰りに買って帰ってきました。

 

本当は、イチゴジュースを飲みたかったのですが、その気持ちを、あきらめて、代替えのミルクココアで我慢できたのです。

 

今では、あたり前のことのように見えますが、小さい頃は、自分の思い通りにならなかったら、パニックに自傷で、たいへんでした。

 

今回のように、飲みたいジュースが無かったら、怒って、叫んで、気持ちが収まるまでにずいぶん時間が、かかったものです。それから考えると、本当に成長しました。

 

小さい頃は、経験が少ないので、自分の思っていた通りにならなかった時に、「二度と手に入らない、この世の終わり」のような感覚にとらわれていたのだと思います。

 

自閉症の子は、汎化が難しいので、同じことをしても、場所や人、モノが1つでも違うと、「同じだから、大丈夫」と思うことができないのだそうです。辛いことです。

 

「代替え案を受け入れると、自分にメリットある、気持ちが満たされる」という経験をさせることが大事だそうです。

 

なので代替え案を提示する時、親や支援者が必ず約束を守ることがポイントです。

 

年齢が低いと、先の長い代替え案は、受け入れがたいです。まずは、簡単に予想のつくところから行い、子どもと信頼関係を作る必要があります。

 

我が家でやっていた、例をいくつか挙げてみます。

 

・見たかったテレビが高校野球でやらなかった。代わりに録画した番組を見る。

 

・一番食べたいおやつは無かったが、2番目に好きなおやつを食べる。

 

・雨で、公園に行けなかった。「明日、晴れたら公園に行く」と約束して明日行く。

 

こんな感じで、小さいことを積み重ねていって、今がダメでも、「代替えがあるから大丈夫」という気持ちを、本人の中に育てていきました。

 

理解力に合わせて、子どもへの説明方法は、かえていきました。

 

初期:言葉で説明が難しい時期には、すぐ代替えを渡す。

 

中期:言葉で理解できるようになったら、言葉の意味理解にあわせて代替えを提案する。今日と明日。「今は無理だけど、3時になったら・・・」等

 

後期:語彙が増え、時間軸の理解がすすんだら、今日は、ダメだけど○月○日に、代わりにやりますとか、これが駄目なら、こちらの方法でなど、代替えの種類が増えていきます。

 

これでなければ駄目だという「こだわり」が強すぎると、生活がしづらくなります。

 

これがダメでも「代替え案」でいいやと思える柔軟な考え方を身に着けることができれば、生活が豊かになります。

 

経験を積むことは、本当に大事ですね。

 

【今日のいいとこ探し】

 

合宿免許を取りにいっていた娘が、無事に卒業して帰ってきました。本人リクエストで、パスタパエリヤを作りました。しばらくは、娘のリクエストご飯になりそうです。

 

 

この夕飯を食べながら、息子が「〇〇(娘)が居ない間にやってた警察24時撮っておいたよ」といって、娘の大好きな番組の録画を見せてくれました。

 

頼まれた訳ではなかったのですが、気をきかせて撮ったようです。優しいお兄ちゃんです。

 

追伸

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