自閉症の「ルーチン」や「こだわり」と、うまく付き合う | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、荒天。台風並みの風と雨でした。全国各地、大雨と風で大変だったようです。やはりこのまま、梅雨入りなのでしょうか。

 

中1になった息子さんが、朝、時間がないのに、必ず私服に着替えてから、中学校の制服に着替える。

 

遅刻ギリギリになってしまうので、パジャマから、そのまま制服に着替えて欲しいのだけれど、本人は、どうしても私服にこだわっている。どうしたらいいかという相談を受けました。

 

お子さんにとって、私服を着てから、制服というのが、ルーチンとなっているようです。ルーチンとは、習慣的なことを指します。自閉症の子は、ルーチンを好みます。

 

毎日飽きずに、自分がルーチンと決めたことを繰り替えします。それが、周りから見たら、「なんでやるのか分からないこと」、「めんどくさいこと」、「やらないで欲しいこと」であることもよくあります。ご相談の息子さんもそうですね。

 

我が家でも、息子は、「歯磨きのコップの水を底2センチだけ残す」、「トイレ大は、ズボンを脱ぐ」、「仕事帰りに、イチゴミルクを買って帰って風呂上りに飲む」等、いろいろあります。

 

娘にも、「寝る時に、洋服タグを触りながら寝る」、「朝食は、毎日食パン、ミートボール、トマトとキウィ」、「45匹のぬいぐるみに囲まれて寝る」などあります。

 

 

子どもが小さい頃は、止めさせようと、注意したり、ものを取り上げたり色々やったのですが、それを取り上げることで、本人が不安になったり、別なこだわりやルーチンが発生するので止め(あきらめ)ました。

 

考え方は、こうです。

 

〇周りに迷惑にならないものは、OK.

 →本人の時間や面倒が増えるだけならOK。見ている人が不快になるなら、見えないところならOK。例、息子のトイレでズボンを全部脱ぐ。.

 

 →衛生的でない、後片付けできないなど、周りが片付け、後始末をしないといけない場合は、対応を考える。 

 

〇本人や周囲の人に危害、被害が及ぶものは、NG

 →自傷や他害、物を壊す、盗るということは、ダメです。物理的に出来ないようにしたり、別なことへの移行をすすめる。

 

 →手洗いをずっとしているなど、時間が長いことで他の人が洗面所を使えない、水道代がかかる等被害が出ている場合は、こだわっているそのものの「手洗い」は認めるが、時間が短くなるように工夫していく

 

相談の方の息子さんの場合は、大変なのは、着替えを2回する息子さんです。なので、OK。但し、遅刻は困るので、起きる時間を10分早めることを提案しました。

 

相談者の方は、息子さんと話合い、新しい目覚まし時計を買って、朝のスケジュールを見直してみると言っていました。

 

ルーチンにしてしまうと楽なことも多くあります。歯磨きや体を洗う等です。親が付きそわなくても、自分でできるようになります。他にも、これをすれば大丈夫という「おまじない的なルーチン」を、持つと安心です。

 

自閉症の人の特性である「こだわり」や「ルーチン」を、マイナスと捉えす、うまく付き合っていけるといいですね。

 

 

追伸

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