困った時は、課題分析をして対応する | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、寝不足だったのですが、どうしても外せない用事があり車ででかけました。午後までかかり、そのまま買い物にいったのですが、眠くて眠くて、車の中で、30分ほど仮眠してしまいました。今日も、やること立て込んでいます ( ̄_ ̄ i)

 

自閉症のお子さんを育てていると、いろいろと出来ないことや問題行動に悩まされることが多いと思います。「何回言っても、理解しない」、「うちの子には、無理だわ」という声をききます。

 

そういう時の対処方法に、すぐ効くというものはないのですが、お子さんのタイプを見極めて、何が出来ないのかを課題分析してみるといいです。

 

課題分析とは、問題点を、細かく分けて、何ができていて、何ができないのかを洗い出す作業です。できないところを見つけて、スモールステップで出来るところを増やしていきます。

 

例えば、スマホを持っているが、困った時に電話してこられないという子がいたとします。そのことを課題分析します。○できる。△支援があればできる、×出来ないで分けます。

 

○ スマホで親に電話をかけられる 

  →放課後デイの後は親に連絡をいれるので、機能的に使える。自分のスマホを持っている

 

△ かけた電話で用件を伝えられる。

  →かけてきても決まった言葉だけいう。会話が難しい放デイの後の電話は「今から、帰ります」だけで、電話を切ってしまう。電話で何を話せばいいのか、本人が理解していないのではないかと推測できる。

 

× 困った時に、親に電話かける 

  →通勤等で、電車が遅延した時などに、親からフォローの指示を入れたいが、電話をかけてこない。

 

上記のうち、△と×をさらに課題分析(細かくして問題点を洗い出し)します。

 

△の「要件を伝える」は、カードなどでひな形を作り、しゃべることを視覚的に理解してもらう。

 →職場に遅刻してしまうなら、「おはようございます。○○です。○○駅にいます。電車が事故で遅れているので遅刻します」と、伝えることを視覚化する。読み上げることは出来る子が多い。

 

×「困った時に電話」は、普段から、困ったら親に電話して相談をする練習をする。

  →親から、困った時は、いつでも電話をかけてきていいということを、口に出して説明する。

  →買い物などを頼むときに、ワザと迷うようような指示をだして、親に電話をする場面をつくる

  →ガイヘルさんや放デイ、療育などで、ワザと親に電話して聞く場面を作る。

 

何ができないのかを、明らかにして、それに対してどうすればいいのかを、具体的、視覚的に支援して、成功体験をさせることで、本人も自信をもち、行動してくれるようになっていくと思います。

 

自閉症の子は、一人ひとり理解度、実行力がちがうので、自分のうちのお子さんは、何ができて、何が出来きないのか、苦手なのかを課題分析して、対応していくといいと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

知り合いの方から、洗えるマニアックな電車のマスクをもらいました。

 

 

息子、書いてあることに大ウケして、さっそく会社にしていきました。白い方は「国鉄の冷蔵コンテナ」、黒い方は「ヨ8255」と書いてあります。

 

「ヨ」とつくのは、貨物車の一番後ろにつく、小さい「車掌列車」だそうです。息子が、説明してくれました。「鉄」には、ウケるデザインです。