自閉症の子の中学卒業後の進路について | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。強力で超大型の台風10号が週末やってくると聞いて、庭の月桂樹とフェイジョアの木を慌てて剪定しました。お隣の家のほうにはみ出していて危ないと思ったからです。

 

朝から、青空に「カナトコ雲」といって、入道雲が成長しきると上空の冷たい空気に押されて上がたいらになる雲がでていたので、雨が降るとおもっていたら、案の定、お昼過ぎに雨が降りだしました。台風が近づいてきていますね。

 

 

親の会の集まりで、小学生のお母さんから、中学卒業後の進路について聞かれました。以前にも書きましたが、こんな進路があります。

 

〇県立の高校(普通・商業・工業・農業・単位制・定時制・インクルーシブ校※1)等 

 ※1 神奈川県の知的障害の子を受入れる高校。内申点でなく校長推薦書で入学できます

 → 一定の成績があることが前提。ただ神奈川県は、一般受験でも内申点がなくても、当日いい成績がとれればOKな入試制度があります。不登校の子などは、この制度を使って入学する子もいます。高卒資格になります。

 

〇県立・市立の養護学校、分教室(県立高校内の教室を間借りして高機能のお子さんが通う)  

 →療育手帳、診断があることが入学資格。通学地域に制限があることが多い。高卒資格はもらえない養護卒になる。

 

〇私立のインクルーシブ校

 →数が少ない。特別支援に関するサポートの体制は、その学校ごとに違う。毎日通学が多い。高卒資格になります。

 

〇単位制や通信制のサポート校

 →不登校の子、発達障害を受入れることを掲げ、様々な配慮、サポートがある。通学日数、内容も本人の状態に合わせて選べる場合が多い、。親校分の授業料や入学金がかかるところがあるので、注意。高卒資格になります。

 

卒業後すぐに、福祉就労を考えるなら、やはり養護学校がいいと思います。

 

高機能で、専門学校や大学進学を考えている場合は、高卒資格をとれる高校がいいですね。

 

サポート校でも、最近は、卒業生を受け入れる就労移行支援事業所を併設しているところも出てきました。

 

養護卒でも、高校卒でも、就労移行支援事業所(2年間期限有)へ、学校卒業後行き、就労に向けての準備をするというお子さんも多いです。

 

その中で、新しい形態として、就労移行支援事業所(2年)と職業訓練事業所(2年)を組み合わせて、4年間で、カレッジ(障害のある人の大学という意味)制をとるところがてできました。

 

授業の他に、部活や、宿泊練習、職業体験などもカリキュラムにあるそうです。障害があっても、18歳以降も、学び続ける場として脚光を浴びています。

 

発達障害のお子さんが増えている中で、今までにない形の学びの場が、これから、いろいろと出て来ると思います。

 

相談されたお母さんにも、「息子さんが、中学卒業後の進路を考える時には、また色々変わってくると思います」と、言い添えておきました。

 

【今日のいいとこ探し】

 

息子の個展の案内チラシがなかなか出来上がりません。息子としては、早くみんなに配りたいので、母に「チラシできましたか?」と、毎朝聞いてきます。

 

「ごめんね、まだ出来てないんだ、土曜日には完成して渡せます」と答えると、「いいよいいよ、焦らなくていいから・・・」と、毎回こちらを気遣う返事をしてくれます。

 

本当は、早く欲しいのだと思いますが、じっと我慢してくれています。明日、がんばって仕上げます。

 

 

追伸

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