自閉症の人の特性を生かす仕事の好事例 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、朝から、年賀状を書いています。家族写真を入れた面の印刷と、住所の印刷で、300枚くらい刷ります。慌ててしまって差出人住所を入れ忘れて、3回目の印刷になってしまいました (-_-;)

 

年賀状を作りながら、先月、NHKでやっていた「発達障害特集」の録画を観ました。その中で、発達障害の人の特性を生かした興味深い話をやっていました。

 

それは、ハリウッドの特撮の映像処理やドライブレコーダーの映像解析の仕事です。自閉症の人は、普通の人より、情報処理速度が速い、わずかな変化に気が付く、集中できる時間が長い等、映像処理関係の仕事向きな特性をもっているというのです。

 

雇う会社も、自閉症の特性を理解して、歩み寄りをしてくれていました。例としては、ルーチンを大事にしてくれて、忙しくても必ず12時ぴったりに昼食をとっていいとか、上司に対面で報告が難しい人には、作業工程の報告と終了時間をパソコンで知らせるソフトを使わせてくれたりしていました。

 

番組の中で、「すべての発達障害の人が、特殊な能力を持っている訳でありません」と、きちっと説明してくれていたのもよかったです。

 

アメリカや世界各国で、自閉症の人の特性を生かす職種とのマッチングが進められています。発達障害の人の企業就労を支援する、実習型の養成学校まであるそうです。

 

また、自閉症の人の作業能力や仕事の取り組み方の特徴を見極める、ブロックアセス(ブロックでモノをつくる時の手順や発想力でその人の仕事の適性を見極める)も、面白いと思いました。

 

コミュニケーション力が弱い自閉症の人では、その人の持つ能力や作業性を、プレゼンや面接で読み取ることは、難しいので、ブロックアセズは、有効な手段だと思いました。

 

できることがあるのに、それをうまく人に伝えられない、合う仕事とマッチングできてない自閉症の人は、沢山いると思います。日本にも、特性にあったマッチングをしてくれる機関や会社が出来るといいと思いました。

 

ドライブレコーダーの解析の達人の方は、小さい頃から車が大好きだったそうです。今でも、仕事で6時間ドライブレコーダー映像を見たあとに、家に帰ってからも、車の運転席からの映像YouTubeに見るそうです。

 

「車が好きで、車の仕事につけて、お給料ももらえる」というのは、子どものモチベーションも高く、とても素晴らしいことだと思います。このような働き方が出来れば、幸せですね。

 

ただ養護学校や就労移行支援事業所では、本人に、「自分の好きなことだけしていればいい仕事は、ありません。会社の指示通りに働いた対価に、お給料がもらえる」ということを、子どもたちに、きちっと教えて欲しいと思います。

 

また企業や会社向けには、障害者雇用を推進するために、相談ができるハローワークのような専門の機関があればいいと思います。

 

そこは、障害のある人を雇うノウハウ、特性を含めた労働環境の整え方、障害があっても社員の一人として接するという考え方を、きちっと教えてくれる機関であって欲しいです。

 

日本でも、自閉症の人の特性を認めつつ受け入れてくれる会社が増えて、自閉症や発達障害をオープンにして、強みとして就労できるシステムが、一日も早く出来上がるといいですね。

 

【クスっと、コーナー】

 

息子のクリスマスプレゼントのダウンジャケットのフードに、ファーが付いていました。通勤には使わないというので外したら、娘が「これ使ってもいい?」と、息子に聞いていました。息子が快く貸してくれたファーで、猫のぬいぐるみがライオンに変身しました。

 

 

なかなか、かわいい表情です(笑)

 

追伸

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