「捨てられない」自閉っ子に、どう対応するのか? | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。台風10号、すごくゆっくり進み、お盆の帰省ラッシュを直撃しましたね。でも、計画運休などもあり、それほどの混乱はなくよかったです。ただ、関東のこちらは、夜から、朝にかけてが大雨になるようです。

 

お盆休み中、リビング掃除をしています。娘と息子にも協力してもらい、自分の部屋に、荷物を持って帰ってもらっています。母も、使わないものを捨てたり、放課後デイサービスに寄贈するよう仕分けしています。

 

リビングのテレビ台の下の引き出しから、息子が小さい頃遊んでいた、「もじばける」という、組み立ておもちゃと、ケロロ軍曹のプラモデルが、大量にでてきました。

 

 

息子は、「捨てる」というと、「ダメ」と、意固地になるので、そっと、段ボール箱に入れて、屋根裏部屋で寝かせることにします。目に着くと、「まだ、遊ぶ、大事だから・・」となるので、目に見えない所へしまいます。

 

自閉症の子に、「捨てる」という言葉は、禁句なようです。かといって、すべての物をとっておけるほど、家は広くないし、部屋がちらかってしまいます。

 

小さい頃やったのが、チラシや描いた絵、メモを入れる箱を作ることでした。缶ジュース24本入りの箱が、薄さや大きさがちょうどよかったので、もらってきて、ゴミ箱の横に置いておきました。

 

テーブルや床に落ちている紙は、息子に、「○○君ボックスにいれておくね」といって、その箱に、ポイポイ入れておきました。必要なら、息子が自分で箱から出していました。これだと、「捨てなさい」と怒って、それに息子が反発して「捨てたくない」と、ケンカにならずに、すみました。

 

箱がいっぱいになったら、しばらく目につかない屋根裏部屋に寝かせておいて、絵などの作品だけ抜いて、息子に内緒で捨てさせてもらっていました。

 

息子は、今も「捨てる」は、ダメですが「○○に、あげる」は、受け入れやすくなりました。放課後デイサービスに持っていって、誰かが遊んでくれるとか、幼稚園の従兄弟にあげるなどは、納得してくれます。チラシやパンフレットなども、資源ごみのリサイクルに出してくれるようになりました。

 

小さい頃の「こだわり」は、無理強いして辞めさせるのではなく、うまくかわして、本人の納得のいく落としどころを見つけることが大事ですね。

 

年齢が小さいと、世界が狭いので、自分の思う通りになっていないと、不安なのだと思います。成長して、経験をつんで周りの環境にも目が向くと、「こだわり」は、小さくなっていくのだと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

週末の家族旅行のことが、気になり始めた息子。家を出る時間、乗る電車の時間、ホテルの食事が、バイキングかどうか等、自分の気になることを、母に聞いてきます。

 

事前に、情報が入っていると、見通しが立つので、不安がなくなるようです。親が、スケジュール提示するのでなく、自分でスケジュールを組み立てられるようになってきました。これも、成長ですね。

 

 

追伸

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