自閉症の苦手な運動について | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。庭のグリーンカーテンの「きゅうり」と「ゴーヤ」の間に植えていた「青じそ」が、高さ130センチまで伸びました。成績優秀です。「きゅうり」と「ゴーヤ」は、日照時間が足りないのでしょうか、全然上に昇っていきません。

 

 

自閉症の人は、運動が苦手というけれど、どういう特徴があるのかと聞かれました。最近、自閉症の知識のない方に、説明する機会が増えました。自閉症のことを知りたいと思ってくださることは、理解につながるので、うれしい傾向だと思います。

 

≪苦手な運動≫

○同時に2つこのとする、協調運動

 →自転車(ハンドルとペダルをこぐ)、なわとび(手で縄を回しながら飛ぶ)、早く走る(腕を振りながら足を出す)黒板を見ながらノートをとる等

 

○運動会、球技大会

 →練習の為、普段の授業と違う日程になる(大好きな図工と思っていたら、急に運動会練習、音楽の時間なのにダンスの練習等)、観衆がいたり、大きな声で声援がある。勝負にクラスメイトがカリカリする。自分もまけるのが嫌。

 

○暑い中での反復練習

 →運動会のダンスや集団行動(記憶力がいいので何回も同じことをすることが苦痛)、暑さに弱いので、炎天下の運動場の練習は苦痛。息子は、運動会のダンス、日陰で休んでいて、最後の全体を合わせる時に参加していました

 

○かけっこ、徒競走

 →逃げ足は速いが、運動会では遅い。なぜ、走らなければいけないかの明確な目標がない。大勢の観衆の中で走るのが苦手。声援が怖い等

 

○ボール競技

 →チームで連携するので、アイコンタクトや先を読む力が要ります。うまくできなかった時に、責任が明確になるので、チームメートから非難された経験が多くあると思います。ドッチボールは、当たると痛いのでやりたがりません。

 

○接触のある競技

 →バスケットやサッカー等、ボールを挟んでエキサイトする競技。、相撲や柔道など、体を組む競技。

 

≪苦手な運動との付き合い方≫

 

○覚えるために繰り返し反復して何回もやるのは、自閉症の特性にあっていません(漢字の練習と同じで何回も書けば覚えるわけではありません)苦しくなると、集中力がきれます。覚えたなら1回でもいいと思います。

 

○コツや、体の使い方を本や写真や動画を使って、視覚的に理解してもらいましょう。お手本で見せる場合は、向い合わせより、背中を見て練習するほうが理解しやすいです。

 

○やって欲しいこと、ルールを明確にする。徒競走は、「ゴールまで、自分が走れる、一番早いスピードで走る」、「このボールをゴールのリングに入れる(バスケット)」、「相手の投げたボールに当たらない、取ったボールを相手に投げて当てる(ドッチボール)」

 

○「終わり」を明確にする。辛いこと、苦手なことでも、終わりが見えるとがんばれます。例、10回跳んだら終わり、10:30になったら終わり、5点先にとったら終わり

 

○使いやすい道具やルールを簡単にするなど、取り組みやすくする。縄跳びは、持ち手が長く、回しやすいものを買って使いました。

 

○経験が味方するので、今できなくても、次回、もしくは来年できるようになると思って、子どもを追いつめない。

 

○学校でやる運動は、先にルールや、やり方を予習しておく。親や兄弟と先に経験させておく。見通しが立つので、取り組みやすい。先生に先に、苦手なことをお願いしておいて、無理に参加させなくていいと言っておく。息子は、運動会のダンス練習は、本人が申し出ない限り、最後だけ参加にしていました。

 

以上が、苦手な運動についてのお話しです。苦手だからといって、運動を避けては通れません。将来的に就労を考えると、体力つくりは、必要です。小さい頃から、運動になじんでいけば、青年期には、仕事ができる体力がつくと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

追伸

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