高機能タイプの自閉症、グレーゾーンの高校選び | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、天気予報がはずれて、朝から雨がぱらつきました。今週末から、梅雨入りするところもあるようです。

 

ご近所のお庭のユズが小さい実とつけていました。先日見た白い花から、こんなに大きくなりました。

 

 

中学3年生のお子さんのお母さんから、相談を受けました。支援級在籍だが、高機能タイプで、授業は、ほぼ普通級でうけているお子さんです。本人の希望が親と違い、進路に悩んでいるそうです。

 

以下、長文です。

 

6月に入り、養護学校の申し込みの締め切りがきます。夏休みにかけて、県立高校、通信制、サポート校のオープンスクールや学校説明会なども、多くなります。自分の家の子に合う学校をどう選べばいいのか、悩みますね。

 

中学卒業後の考えられる進路の種類を上げてみます。

 

〇県立の高校(普通・商業・工業・農業・単位制・定時制・インクルーシブ校※1)等 

 ※1 神奈川県の知的障害の子を受入れる高校。内申点でなく校長推薦書で入学できます

 → 一定の成績があることが前提。ただ神奈川県は、一般受験でも内申点がなくても、当日いい成績がとれればOKな入試制度があります。不登校の子などは、この制度を使って入学する子もいます

 

〇県立・市立の養護学校、分教室(県立高校内の教室を間借りして高機能のお子さんが通う)  ※高卒資格はもらえない養護卒になる

 →療育手帳、診断があることが入学資格。通学地域に制限があることが多い。

 

〇私立のインクルーシブ校

 →数が少ない。特別支援に関するサポートの体制は、その学校ごとに違う。毎日通学が多い。

 

〇単位制や通信制のサポート校

 →不登校の子、発達障害を受入れることを掲げ、様々な配慮、サポートがある。通学日数、内容も本人の状態に合わせて選べる場合が多い、。親校分の授業料や入学金がかかるところがあるので、注意。

 

高機能タイプ(アスペルガー症候群、広汎性発達障害など含む)やグレーゾーンのお子さんの場合を、娘の時(2年前)を参考にあげてみます。選ぶ時のポイントです。

 

1)子どもの気持ちの確認

 →親の思う進路と、違ってもいいのでは、まずは確認してみる。

  行く のは、本人なので、大事。どういう希望があるかによって、

  選ぶ高校がみえてきます。

  例、友達と同じ県立高校いきたい。知っている子のいない学校が

    いい。毎日学校に行くのが辛い等

 

2)親が、通わせられるかどうかをまず判断 ※無理なら見せない

 →学費:養護学校の分教室や県立高校(インクルーシブ校や専科)

       定時制高校などは、学費が安いが、サポート校や通信制な

       ど、私学は、学費が高い。

 →通学:実際に通う時に、無理がないか。気にいっていても、毎日の

      事なので、体験などで実際に足を運ぶことが大切。

 

3)成績や出席日数等で、実際受験できる、入学できる資格があるか確認。養護学校などは、療育手帳や診断書が必要になる場合もある

 →支援級在籍や不登校、定期試験を受けていいないと、内申がつか

   なかったり、推薦書がもらえなかったりする。学校によって違う

   ので、要確認。担任の先生が、システムを分かっていない時も

   あるので、自分もしくは中学校から、希望の学校に子どもが「こ

   ういう状態だが、受験できるか・・」と確認する方がよい。

 

4)実際にオープンスクールや、説明会、体験会に、足を運んでみる。文化祭や体育祭を見るといい。学校の雰囲気がわかります。

 

 →通学の便利さや、地形の不便さなども、子どもに実体験させる  

   といいですね。毎日のことなので、結構、重要なポイントです。

 

 →子どもの特性や特徴、現在の様子を話して、受け入れが可能か

  入学後、どういう支援が受けられるか、個別相談コーナーがあるの

  で聞いてみるといいですね。ここでは、名前を名乗る必要がないの

  で、どんどん自分の子どものことを引きあいにだして、聞いてみる

  といいですね。

  例:カウンセラーは、いますか。子ども、親ともに相談できますか。

    中学で不登校だったのですが、高校でも行けなくなったら、どう

    いう支援をしてくれますか。定期テストは、別室で受けられます

    か等々。

 

5)塾や学校に早めに、一般受験でないこと(特性を配慮してもらえる高校へ受験)をすること明らかにして、相談をする。

  →学校などは、推薦1本で行くとわかったら、個別に面談の機会を増やしてくれたり、成績面でもアドバイスをくれて、かなり配慮をしてくれました。塾は、推薦面談や小論文、作文や先行試験などに、もともと個別だったからですが、カスタマイズで対応してくれました。

 

以上です。

 

県立高校は、願書提出12月なので、まだ先なのですが、同じ県立でも、養護学校は、本校・分教室は、6月に第1回の希望調査〆切です。

 

サポート校などは、夏休みの見学、面談で、専願だとわかると内定を出すところも多いです。1月に、形だけの試験はしますが、この夏休みが、大事になると思います。

 

色々悩みますが、高校は、義務教育でないので、途中でダメなら、他の学校に転校することができます。そのことを、親も子も理解していると気持ちにゆとりができると思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

30度を越える日がでてきて、息子の会社も外仕事がある為、熱中症対策をしてくれました。スポーツドリンクの粉末の箱を持って帰ってきました。

 

金曜日に持ち帰り、「もっと暑い日になったら、作ろうね」と言っていたのですが、今朝になったら、「スポーツドリンク作って持って行く」というので、作り方教えました。

 

目の前にあったら、作りたくなりますよね。「スポーツドリンク粉は、最高気温が30度を越える日につくります」と、ルールを作り直しました。

 

追伸

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