電車での自立登下校に向けて、準備すること | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、最高気温が20度を超えて、11月とは思えない、爽やかな、過ごしやすい1日でした。ご近所のお庭のユズが綺麗に色づいてきました。秋は深まっています。

 

 

来年、養護学校に入学して電車通学となる子のお母さんから、親が付き添わずに自立登下校をさせたいのだけれど、どうすればいいか相談がありました。

 

中学校の時点で、歩きでは、学校まで自立登下校出来ているお子さんです。3年前の息子の時を思い出して、電車通学に向けて準備することを、アドバイスしました。

 

≪電車の自立登下校に向けて準備すること≫

 

○普段から電車に乗り慣れておく。

 →PASMOの使い方、PASMOを忘れた時に、お金で切符を買う方法。改札の通り方、ホームでの整列乗車や、白線の内側を歩く安全確保。つり革の捕まり方、席の座り方、乗ってからの位置取りを説明しましょう。

 

○満員電車の乗り方

 →人の流れに乗って歩く。カバン、リュックの前持ち。混雑時は、降りる人を通すために、一度、ホームへ下車するルールを教える。「ここで降ります」「すいません、乗ります」等の声がけをして、人をかき分けて乗り降りする。女の子なら、痴漢防止の為、男性の後ろでなく、女性の後ろに並ぶ等。

 

○携帯電話、スマフォ等で、親と連絡が取れるようにする

 →困った時(電車の遅延、運休、乗り間違え等)に、親にヘルプが出せるようにしておく。電話でもいいし、LINE、メール等、本人の特性に合ったものにする。短縮や登録ボタンを使えば、ダイヤルできなくても連絡は取れる

 

○GPS付きのスマフォや、GPS端末を子どもに持たせる。

 →親が、自立登下校している、子どもの位置情報を把握できるようにしておく。子どもに、端末を体から離さないようにさせる。リュックに、つけておく、本人にも、この機械がお母さんに位置を伝える大事なものだと説明しておく。

 

○親が一緒に乗って、ハプニングの対応方法を教える

 →人身事故や車両点検で、電車は遅延したり、運休します。その場合に、車内放送にしたがって車両内で待つことや親に連絡することを教えておきます。

 

○運休時など、迂回して学校に行けるようにする。違う路線、バスの利用も視野に入れて、練習する。

 

○ヘルプカード(赤くて、♡と十字のマークの入ったキーホルダー。支援が必要な人が持つ公的な物)や、お助けカード(うまくしゃべれないので、お母さんか学校へ連絡してくださいと書いてる手作りカード)を、用意する。それの使用方法を教える。

 

○家から駅まで、最寄り駅から学校までの通学練習もする。

 

以上が、息子が電車通学する時に、準備したことです。最初は、母が学校まで、付き添っていましたが、だんだん付き添う距離を短くしていきました。

 

息子は、もともと電車好きだったので、練習も嫌がらず、入学後、1カ月半で、スムーズに自立登校にすることができました。

 

人によって、かかる時間は、違うと思いますが、ご相談のお子さんは、準備と経験を積み重ねれば、電車での自立登下校も出来るようになると思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

明日は、校外実習(この場合は、遠足)です。ボウリングと事業所見学にまとめて行きます。就労に向けたことと、レクレーションを一緒にするあたりが、養護学校らしいですね。

 

明日は、集合時間の関係で、いつもより出かける時間が早いのですが、息子は、自分で乗る電車を決め、PASMOのチャージの時間も考えて、家を出る時間を決めていました。

 

電車に関しては、本当に自立して、助かります。

 

追伸

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