理由がわからなくても、対応はできます! | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、朝から雨が降り、じめじめと蒸し暑かったですね。明日から「立冬」というのに、寒くは、感じませんでした。天候不順ですね。

 

高機能の高校生の息子さんがいるお母さんから、「息子が、学校で女の子達から嫌われてしまって落ち込んでいて、学校に行きたくないといっている。なんで嫌われたかの原因を話してくれないので、アドバイスが出来なくて困っている」と、相談がありました。

 

「どうすればいいのか教えて欲しい、アドバイスが欲しい」と、息子さんは、言うそうですが、理由がわからなくては、どうしようもないということだそうです。

 

肝心な女の子たちを怒らせた原因を、「恥ずかしいから、お母さんには、教えられない」といって、話してくれないのだそうです。なぜ怒らせてしまったか、なぜ嫌われたかの理由がわからないので、お母さんは、困っているそうです。

 

自閉症や知的障害、発達障害があっても、体は年齢相応に成長します。異性への興味や女の子に好かれたいという気持ちをもって当たり前です。

 

なので、今回の問題も、本人には重大な問題なのです。思春期の子どもなので、親への反抗心、プライドもあるので、軽々しく親に自分の失敗を話せないのだと思います。

 

でも、自分で解決できないので、矛盾していますが親を頼ってしまうところが、自閉症スペクトラムらしいです。

 

理由が分からなくても、対応はできると思います。

 

≪こんな風にしてみたらとアドバイスしたこと≫

 

親の共感、本人受容) 

本人の辛さをまず受け入れる。理由を聞かなくていいので「女子に、嫌われてしまってショックだったね。辛いよね」と、まず、子どもの話を聞き、共感する。「相手の気持ちがどうかは、見えなくてよくわからないし、あなたはコミュニケーション苦手だものね。しょうがないよ」と、本人の特性を肯定する。

 

自分の行動分析とその対応) 

女の子達を怒らせてしまう前に、自分が言った言葉、行動を思い出してもらい、そのことは、女の子を怒らしてしまう言動なので、今後はしてはいけないと教える。

 

謝罪と原因究明)

「僕の何かいけなかったか、教えてくれる?僕の態度が不愉快にさせたんだよね、ごめんなさい」と、素直に謝る。難しいかもしれませんが、ワザとでなかったことを、相手に伝えるスキルも大事だと思います。

 

クラス内の代替え案の提示と気持ちの転換)

女子のグループは、他にもあると思うので、トラブルになった以外の他の女子のグループと付き合うようにすすめる。もしくは、気の合う男子のグループと付き合えばいいことを説明。

 

クラス外の代替え案の提示)

クラスに居場所がないなら、休み時間は、教室で本を読んだり、図書室へいく。クラスは、ダメでも部活に居場所があればいいと割り切る。学校が嫌いでイヤだったら、無理をせず、学校外に居心地のいい居場所を見つける。親は、その為に情報を集める。

 

親の気持ちを具体的に伝える)

難しいかもしれませんが、お子さんに、「理由がわからないと、的確なアドバイスが出来ないので、理由を具体的に教えて欲しい。お母さんは、あなたを助けたい」と、きちっとお願いする。ダメだと言っていても、きちっと向き合ってお願いすることが大事だと思います。

 

以上。

 

困っている原因がわからなくても、出来ることはあります。今回の場合、お子さんが助けを求めてるので、何とかしてあげたいです。情報の少ない中でも、今回のアドバイスが何か本人に響いて、関係改善のきっかけになるといいのですが・・・・

 

【今日のいいとこ探し】

 

息子が、先日、電車の絵を塗るために自分で買ってきた色鉛筆です。引き出し1段、色鉛筆のストック棚です。

 

 

同じ青色でも、電車の種類によって微妙に違う色を揃えています。他の色も、浅黄色や藤色、銀ねずなど、かなり渋めの珍しい色なので、画材屋さんで揃えるようになりました。こだわりですね。

 

 

追伸

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