養護学校高等部の本校と分教室の違い | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、息子を送り出して、リビングで、丸々半日、寝てしまいました。体調よくなりました、復活です。人間、睡眠が大事なのが、よくわかりました。

 

養護学校の本校と分教室で迷っているという中学生のお子さんをお持ちの方から、相談を受けました。息子の時も、どちらにしようか悩んだので、以下のようなアドバイスをしました。

 

「養護学校の分教室とは、何か?」と、いう方もいると思うので、まず「分教室」の説明です。

 

私の住んでいる県では、ここ近年、手厚い支援を求めて、養護学校の高等部に入学を希望する生徒が増えて、定員オーバーの状態が続いていました。

 

その打開策として、県がうちだしたのが、養護学校の「分教室」です。県立高校の空き教室を間借りして、比較的軽度の自立度合いの高い生徒が学んでいます。

 

本校と、分教室どちらかを選ぶのは、「お子さんの気持ち」と「集団生活に対する適応力」だと思います。そのポイントを、以下にあげます。

 

(本人の気持ちの部分)

本校は、療育手帳A~Bまで、様々なタイプの子がいます。お子さんによっては、重度の障害のある子と一緒に、勉強することに抵抗のある子もいます。

支援級と違い、周り全員が障害のある子だけになります。その分、劣等感を抱かなくてよく、委縮することなく、自分を出して、のびのびと勉強・活動ができます。

分教室は、自立通学を原則としているので軽度の子のグループになります。授業も、クラス単位で、一斉授業をします。自立したい気持ちが強い子なら、分教室を希望するといいと思います。高校生っぽい雰囲気が強く、生徒間の恋愛もあるようです。

(集団生活に対する適応力)

分教室は、コミュニケーション能力がある程度あり、人からのストレスをうまくかわせるなら大丈夫です。

 

1学年、1クラスしかない上に、教室も、県立高校を5教室(各学年の教室3、職員室&保健室1、活動部屋1)だけ間借りしているので、逃げたり、クールダウンする教室がありません。

 

クラスは、1学年1クラスなので、3年間、持ちあがりです。1クラス10~12人くらい。先生は、原則2名なので、授業は、一斉指示な場合が多いそうです。

本校は、部屋数も先生の人数も多いので、クラスに入れなくても、個別対応をしてくれます。子どもの能力に合わせて、授業クラスがわかれています。

 

1クラス、7~9人くらいに、先生は、担任、副担以外に、補助の先生がクラスの子どもの様子で付きます。調理室や音楽室など、専門課程の教室があり、体育館や運動場がいつでも使えます。

以上です。

 

うちの息子は、どちらがいいという強い意見がなかったので、親が決めました。

息子の場合は、苦手なタイプ子がいて、聴覚過敏がありました。うるさい授業は、クールダウンする逃げ場が必要でした。

 

また、一斉指示の授業にはついていけないと、親が判断しました。あと母がお弁当作りたくない(分教室は弁当、本校は給食)という理由もあり、分教室でなく、本校を選びました。

進路は、いろいろ悩むと思いますが、当然です。親御さんの判断と、お子さんの気持ちをきちっと聞き取り、すり合わせて決めるといいと思います。

 

【クスっと、コーナー】

 

校外実習、けっこう注意されることが多く、ストレスが溜まり、大変なようです。

 

そこからの現実逃避なのか、実習から帰ってきて、誕生日プレゼントのシンカリオンカードセットを、腕にして、リビングで叫んでなりきりで、ごっこ遊びをしていました。

 

 

オバーアクションだし、声も大きかったのですが、これがストレス解消法だとしたら、とめてはいけないと思い、自由にさせて見守りました。

  

 

追伸

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