運動会や発表会を嫌がる自閉症の子 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、台風一過、暑かったですね。関西空港やあちらこちらで、被害がでています。保育園や事業所なども、被害を受けたところがあるそうです。心配ですね。

 

小学校低学年のお母さんから、お子さんが、運動会練習を嫌がっていて、学校から連絡がきて困っているという相談がありました。

 

≪原因&本人がどうとらえているかを確認≫

 

○言葉をしゃべれて、意志疎通ができるお子さんなら、具体的に聞く。

 →「みんなと同じ動作をする意味がわからない」と、言っているそうです。

 

○本人が何が原因か話さない、本人も理由がわかない場合

 →親や支援者が、子どもの感覚過敏や考え方から理由を推測。多面的なほうがよい。団体行動が苦手、スピーカーの音がダメ、先生の怒鳴り声がダメ、暑さが嫌い等。

 

○記録をとり、法則性(パターン)を見つける

 →親、支援者、本人で行う。例、何の競技が嫌なのか、誰とやるのが嫌なのか、天気は、暑さ、湿度など。

 

≪対策&参加の仕方≫

 

○具体的なダメな競技や場面が、はっきりしている場合は、その競技にどうしても参加しないといけないのかを、学校、本人と相談。練習はするが、その競技、もしくは運動会自体を休む選択肢もあり。

 

○見通しがたたないので、不安になっている場合。そもそも、運動会練習は、いつまで続くのか、何の競技をやるのか説明していますか。

→カレンダーやスケジュールを見せて、はっきりさせましょう。終わりがわかれば、辛い運動会練習も我慢ができるでしょう。

 

○時間割がかわることが多いです。その都度、ちゃんと本人に伝わる方法で、説明していますか。文字で変更を書くなど、視覚支援をつかいましょう。

 →大好きな図工がなくなったり、音楽の時間なのに、運動会のダンス練習をしたり、昼休みなのに、応援合戦の練習などされていたら、子どもは、混乱します。

 

○待ち時間が長い、暑い。特に、ダンスや集団行動などの練習は、最初、先生の見本を見て、少しづづパート練習することが多いです。その間、生徒はずっと暑い運動場で、待たされます。待つのが苦手な自閉症の子には、辛いです。

→最初の頃の待ち時間多い練習は、支援級や涼しい木陰で見学。全体で、ある程度、踊りや振り付けが通しで出来るようになってから参加する。

 

○本人にとって嫌な運動会なら、その後に、ご褒美を用意しましょう。

 →たいへんなのは、分かる。でも、がんばったら、「新幹線に乗せてあげる」というようなご褒美を用意する。毎年、9月に運動会があるけど終わったら、楽しいことがあると、納得してもらいましょう。

 

相談のお子さんにも、特性にあった支援の仕方が、見つかるといいですね。今は、小学校の低学年ですが、小学校は、都合6回運動会を経験できます。

 

高学年になるにつれて、「運動会とは」、「発表会とは」という事が理解できます。経験を積んで、その子なりに参加できるようになっていきます。相談のお子さんも、落ち着いて、楽しく運動会に参加できるようになるといいですね。

 

【クスっと、コーナー】

 

来週から、校外実習に出かける息子。せかっく描いた夏休みのコンテストの作品の投票や、表彰式に出られません。

 

投票は、学校全体の生徒によって行われます。なので、昨日から、「夏休み中に撮った、東武急行電車とぬい撮り姫シリーズの写真を見せてあげる」といって、選挙活動のように、クラスを回っているようです。

 

 

そしてちゃっかり、「コンテストの時に、僕の絵に投票お願いします。力を入れたのは、ポケモンのアイロンビーズで、電車は、三ツ境に通う生徒が乗る電車を全部描きました」と、言って、3年生の全クラスを回ったようです。

 

今年こそは、絵画部門の「金賞」取れるといいですね。

 

 

追伸

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