代替え案を、受け入れる経験をしよう | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。ご近所のお庭で椿の実がなっていました。パカっと開いて、椿油がとれる実になるんですね。知りませんでした。

 

 

割れるとその中から・・・

 

今日は、3つ先の駅のヨドバシカメラまで、1人で買い物行くと決めていた息子。前回の1人でお出かけで、自信が付いたようです。

 

朝から準備して、乗る電車の時間を決めて、おこずかいを持って出かけました。

 

しかし「残念ながら、お目当ての商品はありませんでした」と、外出先から「line」で連絡してきました。

 

買いたかった種類の「プラレールシンカリオン」は、売っていなかったそうですが、イライラすることなく、家に帰って来て、「アマゾンで買ってください」と、お願いできました。

 

小さい頃は、自分の思い通りにならなかったら、パニックに自傷で、たいへんでした。怒って、叫んで、気持ちが収まるまでに何時間もかかったものです。

 

それから考えると、凄い成長です。

 

小さい頃は、経験が少ないので、自分の思っていた通りにならなかった時に、二度と手に入らない、この世の終わりのような感覚にとらわれていたのだと思います。

 

また、自閉症スペクトラムの子は、汎化が難しいので、場所や人、モノが違うと、同じようなことを経験していても、それを当てはめて同じだからと思うことができないのだそうです。辛いですよね。

 

「代替え案を受け入れると、自分にメリットある、気持ちが満たされる」という経験を作ってあげましょう。代替えを保証し、親や支援者が必ず約束を守ることがポイントです。

 

年齢が低いと、先の長い代替え案は、受け入れがたいです。まずは、簡単に予想のつくところから行い、子どもと信頼関係を作る必要があります。

 

我が家でやっていた、例をいくつか挙げてみます。

 

・見たかったテレビが高校野球でやらなかった。代わりに録画した番組を見る。

 

・一番食べたいおやつは無かったが、2番目に好きなおやつを食べる。

 

・雨で、公園に行けなかった。「明日、晴れたら公園に行く」と約束して明日行く。

 

こんな感じで、小さいことを積み重ねていって、「代替えがあるから大丈夫」と思う気持ちを、本人の中に育てていきました。

 

理解力に合わせて、説明方法をかえていきます。

 

初期:言葉で説明が難しい時期には、すぐ代替えを渡す。

 

中期:言葉で理解できるようになったら、言葉の意味理解にあわせて代替えを提案する。今日と明日。今は無理だけど、3時になったら等

 

後期:語彙が増え、時間軸の理解がすすんだら、今日は、ダメだけど○月○日に、代わりにやりますとか、これが駄目なら、こちらの方法でなど、代替えの種類が増えていきます。

 

これでなければ駄目だという「こだわり」が強すぎると、生活がしづらくなります。柔軟な考え方を身に着けることができれば、生活が豊かになります。経験を積むことは大事ですね。

 

【今日のいいとこ探し】

 

夕飯後に、テスト前なのに、くだらないことをしゃべり続けて、なかなか自分の部屋に行かない娘に、父も母もイライラが、マックス。

 

いい加減叱ろうかというタイミングで、息子が、「いいから、黙って自分の部屋に、寝に行きなさい」と、代わりに、娘を諭してくれました。

 

追伸

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