本当の意味での「一人でお出かけ」 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、娘の中学校最後の運動会でした。台風が近づく中、プログラムを変更して、行われました。

 

「お弁当を一緒に食べる相手が居ない、どうしよう・・・」という、娘の心配も、雨が降ってきたので、教室で食べるということになり、解決しました。

 

苦手だった、大縄跳びや徒競走も頑張りました。引張り綱引きは、最初の綱を陣地に持ってきたら、すかさず他の綱の応援へ行くなど、周りが見れるようになっていました。すごい成長です。

 

妹の運動会を半日だけ見学して、帰ってきた息子。お昼を食べたら、自分ひとりで、「鉄娘のスタンプラリー」に、出かけていきました。

 

このスタンプラリーは、期間が1年以上あり、息子の通学の路線の沿線の駅にも、スタンプ台が設置されています。

 

 

家を出る時に玄関で、「僕、おばあちゃんの家以外、初めて一人で出かけるんだ」と、緊張気味に言っていました。「大丈夫だよ、学校へ行く駅の先の駅でしょ・・」と、声がけしました。

 

結果は、スタンプを、自分のスタンプ帳と、鉄娘のスタンプラリーの専用の台紙に押してきました。専用台紙は、どこにあるかわからなかったので、駅員さんに、聞いてもらったそうです。すごい成長ですね。

 

帰りには、帰宅連絡もlineで入れて、明日の朝、食べるパンも買ってきました。自分ひとりで、お出かけできて自信がついたようです。

 

《一人でお出かけの為にした準備》

 

○電車に一人で乗れる

 →目的地までの経路を自分で調べることができる。PASMOの使い方を理解している。公共のマナーを理解している

 

○母、支援者と連絡が取れる

 →携帯電話の使い方をマスターする。自分がどこにいて、何時に帰るかなど、連絡が取れる。緊急時、困った時に、ヘルプの電話が掛けられる

 

○お金が使える

 →お金の管理が自分でできる。価値がわかる。買い物が1人で出来る

 

○困った時に、他人へ、ヘルプが出せる

 →駅なら駅員さん、お店なら、店員さん。警察官へもヘルプが出せると安心ですね。直接話しかけできなくても、「お助けカード」を提示できる

 

○目的が決まったら、母や支援者へ自分が何をしたいか伝えられる

 →いつ、何処へ、何をしに出掛けるのか、わからなければ「出掛けていい」と言えません。行方不明です(笑)

 

以上が、今回の「一人でお出かけ」までに、準備したことです。何年もかかりましたが、ここまで息子、成長しました。

 

余暇として、計画を立てて、自分の行きたいところへ、一人で出掛けられることは、息子のこれからの生活を豊かにすることでしょう。今日は、記念すべき、その第一歩になりました。

 

【今日のいいとこ探し】

 

娘の運動会へ、応援に行くと言っていた息子。なぜか、養護学校へ来ていく制服を着ました。

 

中学校へ行くと、過去の担任の先生を探して、一人ひとり挨拶に、回っていました。応援に行くというより、先生に会って、自分の成長を報告したかったようです。

 

そんな気持ちになるんですね。思い出に浸れるってすごい成長ですね。

 

運動会で忙しい中、丁寧に息子に接してくださった先生方、ありがとうございました。

 

追伸

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