高機能の子の進路(普通高校、サポート校、養護学校分教室等) | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、暑くなりましたが、風は涼しかったですね。庭のグリーンカーテンにゴーヤが3つなっていました。息子のプランターのパプリカとシシトウも収穫しました。

 

 

先日から進路の話をしていますが、中学校のあとの高機能の子の進路の話をします。以下、超長文です。

 

中3の今頃ですと、定型発達の子は、これから高校選びですが、養護学校の高等部や分教室を選ぶ場合は、願書は、夏休み前に提出済みです。早めに、動かないといけないですね。

 

中学までは、支援級がありますから、確実に進学できたのですが、県立高校には、支援級はありません。

 

ただ、インクルーシブ教育推進校やクリエイティブスクールの指定を受けた県立高校も出来てきました。選択肢が増えましたね。

 

私の住んでいる県の話になりますが、高機能の自閉症スペクトラムのお子さんの主な進路を上げてみます。

 

《県立高校》

 ・県下一斉の入試をうけます。以前は、内申がないと受けられなかったのですが、最近は、内申がなくても、当日の成績上位者になれば、入学できます。

 

・カウンセラーは、月1回。支援は、ほとんど望めない。同じレベルの学力の子が通う。学校により、雰囲気がちがう。授業料は、安い。

 

 ・卒業後のフォローはなし、進路は、個人で決めるしかない。

 

 ・インクルーシブ教育推進校、発達障害やや知的障害の子も入学できる、クリエイティブスクールは、学力試験がない。不登校や内申のない子も受験できる

 

 ・定時制、学力が底辺に近い高校は、受け皿になる場合もある。先生方のキャパが広く理解があるが、素行の悪い生徒もいるので、診断が出ていて選ぶ家庭は少ない。グレーソーンで診断を受けておらず、知らずに入れている場合はある。

 

 ・単位制高校は、クラス単位の行動が少ないので、友達関係に悩むことが少ないのでという理由で、選ぶ家庭がある。

 

・卒業後は、自力で、就労・進学先を決めないといけない。

 

《私立高校》

・不登校や、発達障害を受け入れていることを、前面にだしているところもあります。様々な教育方針をもっているので、子どものカラーに合う学校が見つかります。

 

・説明会などで、さりげなく自分うちの子のようなタイプをどう扱うのか、支援を聞くといいですね。カウンセラーが常駐してる学校もあります。

 

・授業料が高いです。学校の教育方針、カラーに合わず問題を起こすと、退学になります。

 

・卒業後は、自分で就労・進学先を決めないといけない。

 

《サポート校》

 ・通信制で、「発達障害、不登校児を支援します。高校卒業資格が取れます」と、歌っているところが増えてきました。数が多いだけに、よく授業内容を精査しないといけません。実績は、大事ですね。

 

 ・手厚い支援をするので、授業料は、高いです。通信制の場合、親学校とサポート校両方に、授業料や入学金を払う場合があるので、注意が必要です。

 

 ・毎日通わなくて、レポート提出やインターネット授業を、出席かわりにしてくれます。場所が、ビルの一室だったりと、狭いことが多いです。

 

 ・就労については、フォローをするというところも、一部ありますが、原則、個人任せです。卒業してから、障害者手帳を取得する人もいます。

 

 ・入学試験はありますが、落とされることはほとんどありません。専願であれば、夏休みくらいに決まります。療育、精神手帳、診断は、いりません。

 

《養護学校分教室》

 ・県立高校の空教室を借りて、養護学校の高等部の分教室ができ始めました。療育手帳がある、または、診断がでている人が入れます。

 

 ・県立高校を間借りなので、肩身が狭いです。各学年1クラスのみ、人数は、クラス定員12名です。先生は、1クラスに2名です。

 

 ・自力通学、お弁当持参、自分だけで授業が受けられる生徒という条件があります。授業は、勉強と、就労に向けての実習、ソーシャルスキル的なこともやります。

 

 ・卒業後の就労は、養護学校の本校の進路指導室と合同で行うので、手厚いです。職場実習等にも行きます。

 

《養護学校本校》

 ・障害者手帳がある、または、診断が出ていることが条件です。分教室は、教室が1つで、狭く逃げ場がない。クールダウンの部屋もとれないので、うまく溶け込めなかった時のリスクが高いということで、養護学校の本校を選ぶ高機能の子もいます。

 

 ・授業は、数学や国語など、理解度別にやる場合もあります。勉強が物足りないことはありません。職場実習もあります。能力に応じて、企業就労、特例子会社などを勧めてくれます。

 

・ゲームや趣味の話で盛り上がり、放課後や休日、出かける友達が出来たりします。

 

以上、長くなりましたが、高機能のお子さんの進路の参考になればと思います。

 

【今日のいいとこ探し】

 

養護学校の夏休みの宿題のコンテスト用の絵が、まだ終わっていない息子。

 

締め切りは、9/7なので、追い込みで、朝から、ずっと絵を描いています。お昼に、CDを借りに出かけた以外は、絵に向かいあっています。すごい集中力ですね。

 

出来上がりが楽しみです。

 

追伸

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