テレビ「ココがズレてる健常者」の放送を見て | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日も、最高気温19度、暖かい冬至でした。以下、長文です。

 

夕飯に、カボチャ入りの豚汁を作って、お風呂に柚子を入れて柚子湯にしました。近所のおばあちゃんが、お庭の柚子をくれました。これで、家族全員風邪をひかないといいですね。

 

 

NHK総合で、10:30から、「ココがズレてる健常者~障害者100人がモノ申す~」という、題で、Eテレでやっている「バリバラ」という番組の特番をやっていました。

 

あえて、NHK総合でやったことに意義があります。「Eテレ」と「NHK総合」では、見る人の人数が違うので、啓発や問題提起としては、威力があります。

 

「障害者100人 VS 健常者人気芸人、ガチバトル」、「「前代未聞の障害者バラエティー」と、銘打って、放送作家の鈴木おさむさんが、企画したそうです。なかなかのチャレンジだと思いました。

 

最後には、芸人さんの中から、「M Z K」、すなわち「もっとも ずれている けんじょうしゃ」を決めるというつくりでした。初めて、障害について考える人にも、興味をもってもらえる番組になっていました。今回は、「現状編」、これから、続編もやるようです。

 

スタジオには、発達障害を始め、ダウン症、脳性麻痺、二分脊椎症、精神疾患、盲・聾者の方、義足の方など、本当に様々障害を持つ方が、100人集まってトークを繰り広げました。

 

その中で、障害者だから、「かわいそう」とか、「がんばってますね」と、いう善意の押しつけを受けることがおかしいという発言がありました。

 

他にも、こんな「ズレ」の例がありました。興味深いです。

 

○義足の足に、健常者がぶつかると、「必ず大丈夫でしたか、ごめんなさい」と謝られる

  答え→「義足だから、痛くないんですよ」、

 

○発達障害の方が、「洗い場にはいって」と言われたので、行って立っていたら、怒られた

  →「洗い場で、洗い物をして欲しいなら、そうはっきりいって欲しかった」

 

○レストランで、何もいっていないのに禁煙席に案内される

  →愛煙家なのに・・・・

 

○プロレスするのを止められる

  →職業、プロレスラーなんですけど・・・

 

○電車で点字の本を読んでいたら、褒められた

  →でも、それは、点字のエロ本なんですけど・・・・

 

○ダウン症の男性は、赤ちゃん言葉言われたり、子どもみたいに扱われる

 →もう成人しています

 

健常者の方が、気を使ってくれているのは、分かるが、的外れなことも多く、困ることがおおいのだそうです。皆さん仰られていたのが、「奇異な目でみないで、見守って欲しい」ということでした。

 

このような番組で、障害者の気持ち、どうしてほしいのかが、健常者皆さんに伝わって行けば、自然な共存が出来るようになるのではないでしょうか。

 

リオのパラリンピック水泳で金メダルをとった全盲の選手は、帰国後、沢山の人から、「目が見えないのにすごい、ハンデを乗り越えてすごい」と、言われたそうですが、「障害があるのに、がんばってメダルをとった」ところを褒めて欲しいのではなく、「メダルをとれるくらい地道に努力をした」ところを褒めてほしかったという主旨の話をされていました。

 

「目が見えない」事は、元からの自分なので、ハンデでは無いとおっしゃっていた姿が印象的でした。

 

このエピソードにあるように、障害者の方も、一個人として、様々ことを考えていることが、伝わったいい番組だったと思います。続きが楽しみです。

 

【今日のいいとこ探し】

 

養護学校のお友だちと、ゲームをして遊ぶという約束をしてきた息子。お友だちを家に誘うのは、2回目です。

 

自分では、たどり着けない場所へ一緒に連れて行ってもらって、レアな妖怪を捕まえたようです。相手の子のアドバイスを聞きながら、時には、自分から、行き先を決めたり、なかなかいい感じで過ごせていました。

 

一人でもいいので、一緒に過ごすことが楽しい友達ができるといいですね。

 

追伸

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