「どうしたい?」が難しい息子の「忘れ物」騒動記 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。玄関横のプランターのパプリカがやっと色づいてきました。GWに植えてから、初めての収穫になります。1本の苗木に1個しかならないので値段が高い訳ですね。日が当たるように、周りの葉っぱをとりました。

 

 

息子が、ガイドヘルパーさんと出かけた10分後、家の電話が鳴りました。「大変なんだよ。スマフォ忘れちゃったんだよ」と、何回も繰り返す息子。自分で忘れ物をしたのですが、予定外の出来事に、慌てふためいていました。

 

結局、何をして欲しいか言わないのです。「どうして欲しいの?」と、聞いても、「大変だあ、どうしよう」なので、3択にしました。

 

1)そのまま、今日は、スマフォを持たずに行く

 

2)家まで、自分で取りに戻る

 

3)お母さんに、駅まで持ってきてもらう

 

答えは、3番。こういう風に選択肢を用意して聞けば、何をしてほしいか言えるんですよね。自閉症の特性ですね。

 

「何をしてほしい?」とか「どうしたい?」という質問は、何を答えていいか、自閉症の人には、難しい質問です。かなり、しゃべれる方でも、自分の気持ちをうまく伝えることが、難しいようです。

 

この後、「何分の電車に乗るつもりですか」と聞いたところ、「10:17の〇〇行です。急がないと間にあわないよ~・・・」と、電話口でイライラしているのが分かりました。

 

ここで、すかさず、「お母さんは、すぐに駅までいけません。改札で待っていてください。10分後に着きます。10:17の電車には乗れません」と、はっきり宣言しました。

 

これを伝えておかないと、スマフォを持って行っても、電車に乗れなかったことで、イライラが頂点になり、怒りだすのがわかっていたからです。持って来てもらったのに、感謝でなく、怒りになってしまうんですね。おそらく、それでせっかくのお出かけが、イライラになってしまうのです。

 

普通に考えると理不尽ですが、でも、それが、自閉症の息子の考え方です。

 

先に、予告をして、見通しを立てさせておいてよかったです。届けに行った時は、「お母さん、ありがとう」と、言って、スマフォを受け取り、ニコニコ出かけていきました。

 

あと、ガイドヘルパーさんに、スマフォを借りて、お礼を言っていなかったようなので、それは、お礼を言うように注意しておきました。

 

困った時に、自分から、連絡をとってきてくれるようになったことは、進歩ですが、まだまだ自分中心の考え方にとらわれてしまうこともありますね。これから、いろいろ経験を積んでほしいですね。

 

【クスッと、コーナー】

 

夜の7時から、「エンタの神様」を見たい息子、でも、今やっているWill(ゲーム)も、やめられないのです。どうしよう、どうしようと悩んだ末に、2画面で、ゲームをしながら、テレビ見ていました。

 

結局、録画をして、2画面上で、ゲームを終わらせてから、見なおしていました。欲張りなので、どちらもやりたかったようです。慌てぶりが微笑ましかったです。

 

 

追伸

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