「危ないから」といって、経験する機会を奪ってしまう指導 | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、曇りで、にわか雨も降りましたが、最高気温30度、蒸し暑い日でした。ご近所のお庭で金木犀が花をつけていい香りがただよっていたのですが、まだ夏日です。

 

 

同じ養護学校に通う同級生のお母さんからの相談でした。そのお子さんは、お母さんと一緒に登下校をしているのですが、現在、最寄り駅から学校まで約15分を1人で自立登校する練習をしています。

 

人の多い駅前の歩道橋、途中の信号や通り過ぎるバスの音など、気になる事も1つ1つ、親子で、対応を考え、覚えて、安全に歩道を歩けるようになりました。

 

親子ともに、大丈夫という自信がついて、夏休み明け、お母さんが先生に、自立登校のお願いをしたところ、許可がでませんでした。

 

理由は、学校の手前の道路工事でした。約2か月半の予定です。工事の現場の音に驚いて、立ちどまると危ないから、自立登校は、工事が終わるまで認められませんというのです。

 

警備員の人も在中していますし、朝夕の登下校時間は、養護学校の先生も工事現場に、交代で立ちます。

 

工事中でも自立登校させたいのに、学校は頭から、「危ないから」といって、自立登校を拒否してくるので、どうしたらいいか悩んでいらっしゃいました。

 

道路工事は、ある日突然、行われます。通学、通勤、誰にでも起こりうることです。だとしたら、今回をチャンスと思って、お母さんが付き添いながら、お子さんが、安全に自分で対応できる方法を覚えて行ってもらえばいいと、アドバイスをしました。

 

誘導の警備員さんの指示にしたがうとは、どういうことか。嫌な大きな音がしたら、立ちどまるのでなく、耳をふさいで、通り過ぎるとか、コーンや立ち入り禁止の場所に入らない、反対側の歩道に渡るなど、お母さんと一緒に出来るようになったら、1人で工事現場横を通ってもらい、お母さんは、後ろから見守るだけにしていきます。

 

安全に、工事現場を通れるようになったところを、担任の先生に確認してもらい、自立登校の許可をもとめることをすすめました。それなら、工事途中でも、自立登校が叶うと思います。

 

お母さんとしても、工事現場にも、慣れて1人で歩けないと、自立にはならないと思っているのでなんとか、許可をもらいたいと言っていました。

 

「危ないから」そこから、隔離するのでなく、その時に、どう自分の身を守るか、経験をさせて、自分で対応策を考えさせないとダメですね。スモールステップですが、積み重ねが大事です。

 

【クスッと、コーナー】

 

夏休みに描いた絵のコンクールの成績発表が明日あるようです。自分の作品が、表彰されると疑ってない息子に、どう対応していいか、ハラハラしています。

 

先日の広報委員会の時に、見に行ったら、ダントツ1位でなく、おそらく、4・5位くらいです。表彰されるか微妙です。出来たら、入賞しているといいですね。

 

 

追伸

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