ヘルプを出すことができる | 自閉症スペクトラムの窓

自閉症スペクトラムの窓

~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、暑かったですね。風呂場のカビ防止の燻煙をしたり、家まわりの木の枝切りをしたり、リビングのイグサマットをひいたりと、1日家事デーでしたが、充実感のある1日でした。


外回りで、グリーンカーテンに、キュウリがなっているのを発見しました。「うどんこつよし」(キュウリの品種名)、今年もいい感じに沢山実がなりそうです。


キュウリ

今日、息子は、おばあちゃんの家に、1人で出かけていきました。最寄駅からの電話で、乗る予定の電車が別路線ですが、同じ鉄道会社の信号故障の為、遅れてているという、連絡をしてきました。


「どうしよう」と、焦っていたので、「息子の乗る路線でないこと。乗る電車は、遅れて来るかもしれないが動いているので、待てばいいこと。おばあちゃんには、乗換駅で、電話を入れれば大丈夫なこと」を、説明しました。


説明を聞いて、落ち着いて出かけていきました。電話で、ヘルプが出せるようになってきて、安心して、1人で行動させられるようになりました。


ヘルプが出せないと、困ったこと、苦しいことを溜め込んでしまいます。周りの人も、助けが要ることがわからないので、助けようがありません。


ヘルプを出すことは、就労や、自律へ向けての大事なスキルです。


困っているなら、ヘルプを出すのは、当たり前と思うかもしれませんが、自閉症の子は、それが出来ません。やはり、学んで、実践して、身につけていくしかありません。


まずは、子どもが困っている時、悩んでいる時に、選択形式で、問いかけるのがいいです。


例えば、「何が飲みたいの?」は、答えずらいです。「何?」は、自閉症の子の気持ちを引き出すのには、難しい言葉です。


それよりも、選択で、「水が飲みたいの?ジュースが飲みたいの?」の方が、どうしたいかの気持ちが出しやすいです。


自分の要求やヘルプを、親や支援者に伝え、それに答えてもらって自分の要求や希望が通る経験をたくさん積むといいですね。


困った時に、自閉症の人は、自分の生きて来た経験だけを使って、解決しようとします。そうではなく、ヘルプを出せば、誰かが助けてくれるという「考え」を持ってもらう所から、始める必要があります。


息子は、小さいころから、ずっと「ヘルプを出す」を、練習してきました。


息子が、わざと困るように、自立課題の組み立てに必要な部品を、欠品させたり、ガイヘルさんとお出かけの時に、「それは、お母さんに聞いてみないといけないね。電話をかけて確認しよう」などと、ガイヘルさんや療育先で練習を重ねました。


今回の件で、息子は、ヘルプを出すのが上手になっていることがわかって、よかったです。


【今日のいいとこ探し】


おばあちゃんのお手伝い、暑い中、がんばったようです。電車の時間が遅れたことも、引きずらなかったようで、よかったです。1人旅、ずいぶん慣れてきました。頼もしいですね。



追伸

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