病院嫌いは治るもの? | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、24節季の大雪(たいせつ)にふさわしく、夕方になってぐっと冷え込みましたね。


今日は、息子の小児性乾皮症の薬をもらいに皮膚科へ行きました。いつもの病院が休診日だったので、3年ほど前にかかっていた病院へ行きました。


以前行った時は、待合室でじっとしてないので、自閉症であることを説明して個室の隔離室(本当は、アタマジラミやとびひなどのうつる病気の子が入る部屋)に居させてもらいました。


今回は、息子も落ち着いていたので、そのまま待合室で待っていたところ、看護婦さんが、「お子さん、待つの大変ですよね。隔離室へどうぞ」と声をかけてくださいました。カルテに、息子の障害のことが明記してあったようです。自閉症に理解のある皮膚科なんだなあと、あらためて思いました。


息子は、ここ3年でずいぶん落ち着き、1時間くらいは、待てるようになっていました。今日も、トランプや、ロンポス、マグネットパズルなど、時間つぶしグッズを持っていっていたので、隔離室では、母とゲームをしたり、うちの三姉妹の漫画本を読んだりして静かに過ごせました。


こんな日が来るとは思っていませんでした。昔の息子は「超」がつくほど病院嫌い。耳鼻科では、看護婦さん5人がかりで全身動かないように押さえて治療し、整形外科では、3歳の時に、看護婦さんを蹴り倒したことがありました。予防接種が嫌いで、小学4年生まで注射を打つ前に、待合室で号泣していました。


それがだんだん、治療を受けて薬をもらうと、早く良くなることがわかり、終わった後に、ご褒美のおもちゃや本がもらえる楽しみを知り、そして先生や親の説明が理解できる年齢になりました。


痛いものは「痛くない」とウソをつかず「ちょっと痛いよ」と説明し、嫌がっても最終的に治療を受けなければならないこと理解させ、この治療は、何分で終わるのか、この後どういうことをするのか、「見通し」を立てさせてきた結果で、病院嫌いが治っていったようです。


理解のある先生や病院に出会えてよかったです。病院探しは、他の親御さんからの口コミ情報が一番頼りになりました。


【今日のいいとこ探し】


朝、息子が大好きな星座占いを見ながら、おとめ座のところで急に「○島ドラえもん、今日、12位」というんです。「○島」とは、交流級の担任の先生の苗字です。「先生にドラえもんなんてつけて呼ぶのは、失礼です。いけません」と言ったら、息子が怪訝そうな顔をします。


「はてな?」な顔。これは母の言っていることに納得していないと思ったので、聞き方を変えてみました。


「なんで○島ドラえもんて言うの?」と聞いたら「○島先生、色々出してくれて、ドラえもんみたいだから」「すごいよね」という返事が返ってきました。母は、先生を馬鹿にしたか、ふざけて「ドラえもん」と、苗字の後につけたと思っていたのですが、なんと「ドラえもん」は、息子の最大級の賛辞だったのです。


素敵な感性です。でも、明日先生には、誤解のなきよう、息子の真意を「ちゃん」と説明しようと思います・・・・