鼻をかむって、難しいこと? | 自閉症スペクトラムの窓

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~そのままの君と~  自閉症の息子と、家族の日々を綴って・・・

父と母、兄と妹の家族4人の生活は、山あり谷あり、時に綱渡りな状況です。

笑いあり、困ることあり、ハプニング多々あり。

たいへんなことも多いけど、どうせなら笑顔で過ごせたらと思っています。

LADです。今日は、すごく冷え込みましたね。


日中、1階のリビングにいたら、かなり寒かったです。でも、節電しようと思い、暖房を使わずレッグウォーマーと上着を着て過ごしました。学校から子どもたちが帰ってきたら「寒い、寒い」と言って、ホットカーペットをつけられてしまい、節電できませんでした。服を着こんで、寒さを我慢するのは、子どもには難しいようです。


インフルエンザは、まだですが、風邪がはやり始めました。我が家の息子は、鼻がきちっとかめません。鼻を片方ずつ押さえて、鼻から息を吹き出すという感覚がよくわからないようです。


「ふ~ん」って言って、「チーン」ってかむのと、見本を見せながら教えるのですが、鼻から息をださず、口で「ふ~ん」「チーン」と言うばかりで、最近まで鼻はかめていませんでした(笑)


私たちは、いつ、鼻をかむという動作を覚えるのでしょうか。記憶にないくらい、小さい頃に自然に身につけていることなのですが、息子には、すごく難しいようです。


鼻をかむためにやったことは、鼻が出たら、ティッシュでふく。ティッシュも難しいくらい小さい頃は、タオルで鼻を拭いていました。もう少し大きくなって、鼻にティッシュがあてられるようになったら、口を閉じて「ろうそくフーして」と練習しました。これで、だいぶ鼻水が出るようになったのですが、片鼻ずつかむのは、まだ難しいです。


最近では、鼻水が出て苦しくなると、タンとして口の方へまわしてしまうことが多くなってしまいました。鼻をかむのは、本当に難しいことのようです。


何気なく私たちがやっていることが、息子には難しいのです。学習して身につけていくしかありません。時間はかかりますが、身につけたことは息子の大事な財産になります。1つ1つ教えるのはたいへんですが、母もがんばろうと思います。


【今日のいいとこ探し】


朝学校へ送っていくと「お母さん、見て見て」と、交流級の教室へ連れて行かれました。そこにあったのは、他の子とはちょっと違う不思議な絵でした。


コラージュ(写真を撮って、それを切り抜いて絵の中に貼りこみます)の作品だったのですが、電車のパズルを撮った写真を貨物列車に見立て、その周りに、息子の好きなもの(電車、魚、地図記号、ケロロ軍曹なと)が、びっちりと書き込まれていました。


その絵の中に、「がんばろう日本」と書かれた旗が立っていました。なんだか、息子の好きなものたちが、震災で苦しんでいる人々にエールを送っているようでした。


そこまで、考えて描いた絵ではなかったのかもしれませんが、なんだか、じーんと胸をうちました。