午後になって体調が回復してきた。せんべい布団で寝過ぎて背中が痛い…。
「兄」から遺品として譲り受けたPCを恐る恐る立ち上げてみた。
個人としては膨大な、しかしながら、きちんと整理された大量の画像・動画データが収蔵されていた。
「兄」は、10年近く前から体調が悪かったらしく、漠然と自分の寿命が短いと悟っていたようだ。そして、コロナ禍の外出自粛も関係なく、週末や夏季・年末年始の休暇の大半を自分の行きたい場所に行って、スマホだけでなくデジタル一眼レフカメラで撮影をしていたようだ。平日は撮影データの整理と次に行く場所の情報収集、そしてグーグルマップやグルメ系の動画をチェックして、全国の気になった飲食店に足を運んでいたらしい。
「兄」の見た風景を追体験してみたい。そういう想いが強くなった。
自分と同世代でありながら、全く違う境遇だった人間が何を見たのか。自分の眼で確かめたい。