一昨日は「空振り」に終わったが、気を取り直して昨日も今日も求人検索。このところ求人検索をしていて時代が変わったと感じるのが、船員さんの求人を普通に見かけること。それも船長から機関員、司厨員(船内で食事を作る人)まで幅広い。かつて、船員の募集は、国土交通省が運営する船員職業安定所(稚内から宮古島まで全国57か所)でしか公募されていなかった。今はその規制が緩和されたようで、民間の転職エージェントでも取り扱えるようになったらしい。
自分の周囲に船員さんは全くいないので、全てうろ覚えである。敢えて言えば、若い頃、新卒採用で入った会社で臨時工を募集したら、元船員だという男が面接に来たのを思い出した。受付のおばちゃんが、
「見た目、あんたと同い年くらいの子が来とんじゃけど、でーれー怪しいんよ。総務課長も外出しとるし、代わってくれん?」
というので、総務課長の代理ということで面接したら、履歴書の字は異様に汚く、こちらが聞いていないことまで無駄に大声で話す奴だった。若い自分が見ても怪しかったので、戻ってきた総務課長に、
「すみません。今、面接に来てる男、なんか胡散臭いんですけど。代わってもらえますか?」
と、伝えて、変わってもらったら、総務課長が大声で、
「おめえが船員⁈嘘こけ!なら船員手帳見してみい!…これ、盗品じゃろ!どっから盗ってきたんな⁉」
と、一喝した。すると、男は課長から手帳を獲り返し、無言のまま会議室のドアにタックルし、破壊して逃走した。
「おい、捕まえ!」「はい!」
正門で警備員さんと二人がかりで男を取り押さえて警察に突き出した。警察の事情聴取のあとで総務課長に、
「やっぱりクロでしたね。しかし、船員手帳って陸に上がっても持ってるものなんですか?」
と聞いたら、
「当たり前じゃ。あれは船員にとっては旅券と同じ身分証なんよ。じゃけ、フェリーの売店の売り子でも交付されるんじゃ。因みに所轄の刑事に聞いたら、あいつ在日の、それも北の方の奴でな。この前、大阪で窃盗してお札(逮捕状)が出とったらしいわ。手帳自体は本物じゃったけど、あれも盗んだものらしいで。
それよか、(会議室の)扉の修理費、どうすりゃ?あんな奴、カネなんか持っとらんしな…」
と、愚痴りながら教えてくれた。