こんにちは。LAC語学教室の中国語講師邱です。
今日は、日本ではまだあまり知られていない「中国のお笑い文化」についてご紹介します。
実は中国には、相声(シャンション)、小品(シャオピン)、**二人転(アールレンジュアン)から、最近日本でも話題になった云南の对歌(ドゥイグォ)**まで、さまざまな“笑いの形”があります。
テンポの良い掛け合い、庶民的なユーモア、地方ならではの文化など、日本のお笑いとはまた違った魅力がたくさん詰まっています。
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1. 相声(シャンション)——中国伝統の漫才・スタンダップ
相声は、清代から続く伝統芸能で、言葉遊びや風刺が魅力です。
形式は以下の3種類:
单口相声:1人で語るスタンダップ風
对口相声:2人での漫才形式
群口相声:3人以上での賑やかな掛け合い
● おすすめポイント
とにかくテンポが良い
セリフの言い回しがクセになる
社会の“あるある”を切っていく風刺が面白い
● 代表人物・代表作
郭德纲 & 于谦(德云社)
《我要穿越》
《论梦》
《西征梦》
德云社:現代相声ブームの中心
馬三立:相声界のレジェンド
● 初心者におすすめ
德云社のショート動画
掛け合いが軽快でわかりやすい
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2. 小品(シャオピン)——テレビで大人気のショートコント
小品は、**「春節(旧正月)特番」**で毎年放送される短いコントです。
ストーリー仕立てで、日本のコント+ドラマのような雰囲気。
● 特徴
家族、仕事、恋愛など身近なテーマ
コントの中に温かいメッセージ
映像で理解しやすいので外国人でも楽しめる
● 代表人物・代表作
赵本山(小品の王様)
《卖拐》(超名作)
《不差钱》
宋丹丹
沈腾 & 玛丽
《扶不扶》
《郝建シリーズ》
● おすすめポイント
セリフが聞き取れなくても大体内容がわかる
感動系も多く、中国社会の雰囲気も感じられる
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3. 二人転(アールレンジュアン)——歌・踊り・漫才が混ざった東北芸能
二人転は、中国東北地方の民間芸能。
テンションの高さと、東北地方の素朴なユーモアが魅力です。
● 特徴
歌、踊り、ツッコミが一体化
東北訛りがかわいくて面白い
観客との掛け合いも多い
● 代表人物
赵本山(二人転でも大影響力)
小沈阳(歌も上手く人気爆発)
宋小宝
● おすすめポイント
ライブ感が強くて盛り上がる
東北の文化を楽しく体験できる
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4. 云南の对歌(ドゥイグォ)——“月曜から夜ふかし”でも紹介された掛け合い歌
最後に紹介するのは、最近日本でも話題になった云南の民間芸能・对歌。
男女が即興で歌を掛け合うスタイルで、恋愛や求愛がテーマ。
なんと日本のバラエティ番組 『月曜日から夜ふかし』 でも取り上げられました。
● 特徴
即興で男女が掛け合う歌
恋愛の駆け引き、ユーモア、ちょっと際どい二重意味の歌詞
云南(大理、红河など)の民族文化が背景
※ 番組で紹介された歌詞は、恋愛比喩が多く、少し“刺激強め”な内容として話題に。
● 代表的な歌い手・地域
大理(白族)の对歌大会
红河(哈尼族)の即興対唱
民間歌手:阿丽拉、小阿七 など
● おすすめポイント
民族音楽のリズムが独特で心地よい
ちょっと大胆なユーモアが病みつきになる
中国地方文化の“自由さ”を感じられるジャンル
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まとめ:どれから見ればいい?
⭐ 初めての方へのおすすめ3選
1. 赵本山《卖拐》(小品の金字塔)
2. 郭德纲・于谦の对口相声
3. 小沈阳の二人転ステージ
⭐ わかりやすさ順
やさしい:小品
中級:对口相声
上級:云南の对歌(二重意味が多い)