リストラティブ・ヨガ TT20時間 @Sun and Moon | 「らくがきらぼんば 」ヨガインストラクターらぼんばの日常の一コマの絵日記、音日記。

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「らぼんば」ことヨガインストラクター桧山芳臣の日常の一コマの絵日記、音日記。
   

Lotus8TTの講義の中のひとつにリストラティブヨガがあった。
丸一日かけて日本にこのヨガを持ってきたLeza先生から学んだ。学んだというより癒された。
毎週末のTTで疲れきった肉体にリストラティブヨガは至福だった。これは年寄りでも運動嫌いでも誰でもできるぞと思い余り日を置かずに2月に行われる20時間TTの申し込みをした。すでにキャンセル待ちだった。
受けられなければそういう運命だったんだと半ば諦めてはいたが、どこかにきっと受けられるという確信があったんだと思う。TTと重なる2月10日に開催される小山先生の瞑想会は申し込まず、妻と地元のヨガ仲間の3人で行ってもらうことにした。

案の定、キャンセルありの電話がかかってきた。即申し込んだ。

リストラティブヨガになぜこうも惹かれるのかよくわからないまま、まぁ疲れた体の無精者にはぴったりのヨガだから程度の乗りで受講を決めていた。

2月8日、初日。誕生日。
金曜日だったので休みを取り夕方から始まるTTの前にLotus8の同期まーリー、むーちゃん、ゆりっぺとLotus8近くで食事をした。TTを終えての心身の状況、これからのことなど話は尽きなかった。

同じくリストラティブTTを受講するゆりっぺと目黒のsun&moonに向かう。マンションの一室の狭い空間はTTに臨むモチベーションに満ちた女性たちでいっぱいだった。
そう、名古屋ではよく経験したわし以外全員女性という状況だった。
名古屋で慣れていたし、Lotus8のTTだって人数は違うがわし以外はみんな女子だった。
そんなことで気後れなどしない。逆にパラダイスみたいなもんじゃないか。
美しい20人以上のヨギーニと一緒に4日間を過ごせるのだ。

Leza先生と通訳のTomokoさんはあの時と同じあたたかい笑顔で迎えてくれた。

Sun&Moonはあたたかい何かに満ち溢れていた。

瞑想。

小山さんのウパニシャッドとはまた違うチベット瞑想。
体の中の奥のほうから温かくなるような瞑想を全員が輪になってした。そうそうこの雰囲気だったなぁ。

外はことのほか冷たい強風が吹いていたが、部屋はそんな暖かい雰囲気でTTは進む。

リストラティブはrestoreするヨガなのだ。リストアというと仕事的にバックアップしたファイルからの復元というのがすぐに浮かぶが、心身を復元するのがリストラティブヨガなのだ。

ボルスターやブランケットを贅沢に使い、その人に合わせてプロップスを組み上げて本人はただ身をゆだねる。それがリストラティブヨガ。

ただ、身だけではなく心もすべてをゆだねるのだ。
そこにティーチャーの技量というか個性が現れる。ちょっと見ると体とマットの隙間を埋めるために毛布を丸めたり生徒に不快なところはないかと尋ねたり、先生というより召使いのように見える。ある意味召使いなのかもしれない。しかし、生徒に雇われた召使いではなく愛に動かされる召使いなのだ。生徒はティーチャーを信頼し、自分のすべてをゆだね深いリラックスを感じる。

だからLeza先生だったんだと思った。
うまい具合にプロップスを組み立ててもそこにLeza先生のような深い大きな心がないと生徒はリラックスできない。
わしらはプロップスの組み立て方だけを学びに来たのではなく、Lezaからもっと深くて大きなものを感じ共有しようとしてここに来たんだと思った。

パンチャコーシャに似た五つのたまねぎの皮の話。

駅でぶつかってくる人はいるけど自分が変わらなければ世の中は変わらない。
ぶつかられて「なんだこのやろ!」という世界と「ごめんなさい。大丈夫でしたか?」という世界は明らかに違う。
ペットボトルの水を飲むにしてもただ当たり前のように自分の渇きを潤すだけのために飲む世界とこの水がとても貴重で命にかかわる人がいることを思いながら飲むのではその世界は違うのだ。

この話はLotus8のときにもしてくれたが今回のほうがより深いところに落ちてくれた。
それもその場ではなく二日後に電車に乗っているときにふとすとんと落ちたのだ。つくづく鈍感なやつだなぁと思った。まぁ、すごく後になってああこういうことだったのかと思うのはよくあることなので慣れてはいるが。

名古屋の仲良しヨガティーチャの綾さんが「ヴァレンタインのチョコはフェアトレードのものを贈りましょう」と言っていた。
名古屋と目黒がつながった。

乱暴で自己中でひねくれ者のわしがここに来た意味がわかった気がした。

2月11日(月)
建国記念の祝日の最終日は朝から終日のスケジュール。
Lotus8でマイソールクラスを指導している彩さんから一緒に練習しませんかとメッセージをもらった。
今日は特別でいつもは指導だけの彩さんもみんなと一緒に練習するらしい。

1月末にTTを修了して、燃え尽き症候群的な症状におちいりエネルギーの定まらないわしの話を同期のゆりっぺから聞いて誘ってくれた。
普通ならまずTTの前にマイソールなどは行かないわしだが今回は行ってみた。久しぶりのマイソール。
彩さんもゆりっぺもみんなそれぞれの練習をしている。静かでエネルギーに満ちた空間。
一時間ほどだけだったけどみんなと練習をして東日本橋から目黒へ移動。

最終日はティーチング実習も含んだ盛りだくさんのスケジュール。
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いくつかポーズを実習して最後に一人一人がワンポーズずつティーチングをしていく。制限時間は5分。長いと感じるか短いと感じるか...。

トイレに行っている間にわしが一番目になっていた。そのままあわただしくやってしまいうまく振り返ることができないでいた。リストラティブヨガは多くのプロップスをいろんな方法で使うので指示することが普通のヨガよりも多い。つまづく人も多かった。

Lezaは一人ひとりに愛あるコメントをくれる。
中にLezaのコメント聞きながら泣き出す人がいた。たぶん、うまく行かなくてそれを指摘されて涙が出てと言うことになるんではないかと思うが、ちょっと違うように見えた。
いままでのわしだったら「じぶんがとろいのを泣いてごまかしてんじゃねぇよ」ぐらいの思いで無視していたと思うけどどうも違って感じられた。
彼女の奥のほうの大切な部分にLezaの言葉かあの場のエネルギーと言うか何かが触れたんだと思う。
それはわしが持っていない、持っていたとしてもすごく奥深くに隠れてなかなか手の届かない部分、彼女にはそれがあった。
わしがここに来た理由のひとつがここにあった。

Lezaは泣いている彼女をやさしくハグした。彼女はますます涙があふれていた。
できればわしも彼女のところにいってハグしたいくらいだった。
それは彼女がとてもチャーミングな女性だからと言うだけではない。

彼女にはどうしても伝えたくて、後で「貴女にはわしに持っていないものがある」と伝えた。
彼女は「もう言わないで、また泣いてしまうから」と答えた。
こういう心の奥のほうに触れられるように今までの人生で曇っている心の膜を一枚一枚はがして行けるようになれたらと思う。
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ちょっと人当たりはしたけど、20人も女子がいるといろんな人がいて30分に一回ぐらいはめんどくせえなぁと思うんじゃないかと考えたけどそんなことはぜんぜん思わなかった。
5時起きでマイソール行って一日リストラティブしててもまったく眠くならなかった。
最後の瞑想から戻ったとき涙が出ていたのは内緒の話。
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