もう蝋梅が咲いていた。蝋梅の向こうの夜空には冬の第三角形。冬の第三角形と蝋梅の香りはなんだかミスマッチだなと思うのは、わしの固定概念なんだろうなぁ、などと思いながら犬と散歩した。



2月6日(水) 雨のち雪
立春が過ぎ、春を間近にして浮き足立ってる人間たちに季節からのメッセージ。
JRは準備万端、どうせダイヤが乱れるのならはじめから70%運行にしたほうがいいだろうと短絡的な考えの対策を施したがまだ積雪もしていないのに70%で運行しお客は駅にあふれ、電車の窓は割れ、人身事故も発生してやっと降り始めた雪を前に大混乱だった。
鹿で有名な厳島神社で鹿の被害対策で鹿に餌をやらないという対策を施したら餓死する鹿が増えたとか、誰かが一方から見た独りよがりの対策で逆にトラブルがでかくなってしまうということは実はよく起きてる。
デグレードってやつだ。
デグレは近視眼的にひとつのバグしか見ておらずそのバグが直ればすべて解決するという妄想に取り付かれたエンジニアがたまにはまる罠だ。
つまんねえくだらない仕事なのでできるだけ手抜きしようとするとよく起きる。
もちろんエンジニアのスキルが未熟でも起きる。
ただ、検証すればすぐに発覚するはずなんだけどね。
実はわし自身最近ポカが多くて少々凹み気味。
仕事でも見落としやケアレスなミスが目立ち、朝の寝覚めも悪い。
分業分業の世の中で、バイトでも誰でもがプチスペシャリストと化している昨今、全体を見渡せる存在はいるのだろうかと思ってしまう。
会議などでも経営陣からとんでもなく細かい指示が出たりして面食らうことがある。
それこそ、このお客さんのところに行くときは前から3両目の2番目のドアに乗るようにとか靴下は右足からはけとかいわれているみたいな。
お客のところには時間までにちゃんと行ければいいのだし、靴下はきちんとはいていれば問題はないのではないだろうか。
景気が悪くなると経営陣は知恵を絞って弊社だけは生き残れるようにと対策を施す。
中には有効なのもあるけど、逆効果じゃねというのも結構多い。
フレックスタイムなんて使うから時間外が増えるんだというのは割と信じられてるみたいできっちり9時集合って会社は結構増えているんではなかろうか。おまけに朝礼まで毎日やって社員のなんちゃってモチベーションを上げたりして・・・。
冬の大三角形のように蝋梅が咲いても雪が降っても高いところから包み込むように見ている存在。
サラリーマン経営者が増えているのでしょうがないのかな。
そんなわけで久しぶりに激混みの山手線に乗って痴漢冤罪に遭わないように気をつけて周りを見渡すと四方八方がみんな女性だった。専用車両ではないのでもちろん男性も乗っていたのだがわしの周りは全員(ほんとうに全員が) 女性だった。
若い人から中年のおばさんまでみなさん顔はかさかさ唇もがさがさ髪はぼさぼさのThe働く女性たちだった。
これは何かの予兆なのか、それともただの偶然か。